オフィスのデスクより、
先月の終わりころ、僕は東京のある経営者の集まりにいました。
2年前くらいからその集まりには参加しており、参加している会社も全国から広く参加していて、上場間近の社長やITベンチャーの社長など、なかなか名古屋にいるだけでは会えない人が多く、僕にとってもとても刺激になるため定期的に参加しています。
前回の集まりでは、1社がプレゼンする機会があったのですが、その経営者が放っていた言葉が、
「バリュエーション」「プロダクトローンチ」「セカンドシーズン」、、、、、。
あなたは何の意味だか分かりますが?
僕は本なんかを読んである程度知っていましたが、どれだけの人が理解していたのかな?と感じました。
おそらく、そのプレゼンをしていた方にとっては日常的に言葉だったのだと思います。
普段当たり前に感じていることが、ある人にとってはそうではないこと、よくある話ではないでしょうか?
それは不動産業界においても結構あると思っています。
不動産仲介業者であれば全国の物件を紹介できる
実際に営業をしていて、不動産仲介業者はどこでも同じ物件を紹介できるんです、という話をすると知らない人が多いんですよね。
あなたはご存知でしたか?
不動産業界にいると、本当に当たり前のこと過ぎて、知らない人がいることのほうが不思議に感じてしまうくらい。
だけど、お客さまにこの話をすると知っているのは1~2割くらいしかいません。
そもそも、不動産仲介業者がどこでも同じ物件が紹介できるようになっているのは、レインズという不動産物件情報システムがあるからです。
不動産業者が物件を共有するレインズという仕組み
このレインズとはReal Estate Internet Systemの頭文字ををとって「REINS」と呼びます。
その名前の通り、不動産物件がたくさん掲載されているシステムなのですが、ここには基本的に全国の販売中の物件が載っています。
そしてこのレインズにアクセスできるのは、宅建免許をもつ不動産業者のみです。
だから、不動産仲介業者であればどこでも同じ物件を紹介できるんですね。
そうなると、「じゃあ、どこで頼んでも一緒なの?」という疑問がわくと思いますが、紹介してもらえる物件は変わらないと思ってください。
手数料も基本的には変わりません。
変わるのはサービスの質です。
物件探すよりも、まずは不動産仲介業者探しから
実はこのサービスの質というのが厄介で、ここは不動産仲介業者によってかなり異なります。
宅建業法上、不動産仲介業者がやらなければいけない最低限のことが定められています。
逆に言えば、この最低限以外のことはやらなくてもいいということになります。
僕の感覚として、今住宅を購入する方にとって必要と思われるサービスの内、この法律で決められていることは全体の5割くらいかなと思います。
不動産仲介業者にしはらう手数料は変わらなくても、受けられるサービスの質は2倍も変わるということです。
購入する価格の大きさを考えれば、サービスの内容は倍でも、トータルでは倍では済みません。
これが僕がこれまでくどくど言っている、物件探しよりも不動産仲介業者探しをしようという意味です。
どうせ同じお金を払うなら最大限のサービスを受けられるところを選びたいですよね?
あなたも住宅を購入する時は、物件よりもまず信頼できる不動産仲介業者を探しましょうね。
宮田明典