オフィスのデスクより、
年末の最後の週の月曜日、ちょうど僕の2回目の宅建取引主任士免許の更新講習がありました。
5年後との更新になるのですが、ちょうど資格者になって10年。
早いものですね。
前回の講習がどういう風だったか、5年も前になるのではっきりは思い出せませんが、今回は士業になったということもあったせいか、講習時間は丸一日。
座るところもパイプ椅子で体的にきつかったです。
ただ話しの内容は割と充実していて、特に法律面のことは参考になりました。
また宅地建物取引士として、様々な訴訟ケースなど濃い内容も多くありました。
たくさんの事例集です。
人のふり見て我がふりを直す、なんてことわざがありますが、こういった事例は本当に参考になります。
僕もこんなことにはならいのはもちろんのこと、どんなケースでトラブルが起こりやすいのかを知ることで、調査力により磨きをかけたいと思います。
さて、今回はどうやって値段は決まるのか、その考え方をご紹介します。
ちなみにあくまで僕の値付けの仕方なので参考程度に。
マンションは周辺相場を参考に
まず値段の決め方として色々ありますが、マンションと戸建で微妙に違います。
マンションは同じような建物が名古屋であれば周辺に多いので、それを参考にしてきめていきます。
不動産業者であれば、過去の成約事例にもアクセス出来ますが、この成約事例と周辺相場の二つを考慮しながら値付けをしています。
どうしても他の物件を探している中で比べられたりするので、周辺相場の影響は結構受けます。
やたら相場と比べて安いものがあったりすると、それが売れるまで待つこともあります。
そういった比較対象をいくつか集めて、プラス・マイナス要素を加味しながら最適な価格を決めていく場合が多いです。
計算の仕方としては平米単価を出して計算する場合が多いです。
だから、例えば物件を売りたいなと思った時にポータルサイトなんかを見ていれば、おおよその予想はついたりします。
一戸建ては土地値と周辺の新築物件を考慮しながら
一戸建ての場合は、まずは土地相場から計算していきます。
建物があれば、その状態により土地価格に加算して、まずその物件自体のある程度の適正価格を決めます。
そして周辺の新築の建売を見るようにしています。
新築建売が安く建っているようなエリアは、新築よりそれなりに値段的なメリットが無いと売れにくくなります。
また周辺に新築があまりなかったり、あっても高いという地域は希少性もあると考えられるので、値段としては強気でいけます。
このように物件価格というのは、そのものの価値はもちろんのこと、周辺相場によって大きく変わります。
価格設定は結構アナログ
どうですか?意外にアナログだと思いませんか?
そうなんです、アナログなのです。
最近だとネットで価格査定サイトなんかあったりもしますが、ロジックはたぶんそんなに変わりません。
当社でも最近改定された価格査定システムを導入していますが、仕組みは結構アナログです。
不動産は買主と売主がそれでいいですよというところが価格になるという性質があるので、この値段が正解ですというのはなかなか無いですからね。
僕の場合、物件を紹介するときなんかは、出来るだけ相場観と値段の適当性も伝えるようにしています。
あなたも物件を探すのであれば、なんとなくの相場観を掴んでおいた方がいいと思いますよ。
宮田明典