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物件情報の価値は無くなった?

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィオスのデスクより、

1月も終わり間も無く2月になろうかという時期ですが、住宅市場は活況になる時期です。

弊社への問い合わせはもちろん、ハウスクローバーから不動産エージェントへの問い合わせも増えています。

こんなご時世に、多くお問い合わせをいただけることは非常にありがたいことですね。

ヒマな業者は結構ヒマみたいです。

これからコロナ不況になると言われる中で、家を買うことへの不安や悩みを持っている方にとって、コンサルティングを提供するエージェント型の仲介は非常に相性がいいので、今後も伸びるんじゃないかなと考えています。

【動画で解説】不動産エージェントと不動産仲介業者の違いとは?

しかしここ最近、人から問い合わせるという風潮が徐々にでてきていますが、今もなお最も利用されているのがSUUMOやアットホームをはじめとする物件情報サイトです。

実際物件情報サイトから見始めるという方は多いのではないでしょうか?

そんな便利に思える物件情報サイトですが、最近では弊害の方が目立ち出してきました。

知らずに問い合わせしていると、後悔したり失敗をしてしまう可能性が高くなります

このこと自体に気がついている人は業界の中でも実は少なかったりしますが、かなり本質的なことです。

そこで今日は、住宅市場を取り巻く環境の変化と価値の変化について説明していきたいと思います。

インターネットと共に発達した物件の探し方

SUUMOやHOMESなどの物件情報サイトがなぜあれだけ成長したのか?

今でこそインターネットが発達し、物件情報へは誰でも簡単にアクセスできるようになりました。

しかしインターネットが発達する以前は、物件情報を手に入れようと思ったら、いろんな不動産業者を回って情報をご自身で仕入れるしかありませんでした。

また今のように不動産業者間がレインズのような仕組みで物件情報が共有されていることもありませんでした。

【動画で解説】レインズはどんな仕組み?非公開物件は本当にあるのか?

そんな時代にインターネットの成長と共に、物件情報サイトが成長し、誰もが実際に不動産業者に足を運ばなくても、物件情報にアクセスできるようになりました。

ちなみにこの時代の名残もあり、物件情報に価値があると感じている方も多いですし、この時代のやり方をいまだに引きずっているのが今の不動産業界です。

時代の変化に対応できていない住宅業界

確かに一昔前には物件情報に価値がありました。

しかも日本経済は右肩上がりで成長をしていて、人口も増え、家が足りていない時代だったので余計にです。

しかし、今の日本は状況が全く違います。

経済はずっと成長が止まったままで、人口も減少し、家も余ってきています。

家を買えばとりあえず安泰なんてのは、遥か遠い昔の話で、今は下手な物件を買ってしまうと負債になりかねない時代なのです。

もの(家)が足りない時代と、余っている時代とでは、基準も価値観も全く違います。

なのに日本の住宅市場は、ものが足りない時代から全く変わっておりず、将来無価値になるような「負」動産を作っては売れていく、そんなサイクルを繰り返しています。

物件情報に価値はない?

インターネットが発達し、物件情報はほぼ全てがインターネットに掲載されています。

非公開物件などほぼ存在しません。

本当の非公開物件はそもそも表にはでてこず、業者間でやりとりされて終わりです。

しかも買ってはいけない物件が市場に溢れています。

家が余っている現代において、本当に必要なのは物件情報ではなく、負債になるような家を買わないようにすることです。

しかし、負債になる家と、資産になる家の見分け方は、なかなか一般の消費者には難しいという現実があります。

ほとんど不動産売買をしたことがない消費者と百戦錬磨の不動産業者では、持つ情報の質も経験も全く違います。

不動産業界はとにかく売ることが仕事で、負債になるような物件であっても自社の利益のために平気で嘘をいい、売り付けてきます。

そんな中、消費者がご自身の利益を守ために欠かせないのが、顧客の利益を考えてコンサルティングをしてくる担当者の存在です。

どこの業者からでも同じ物件が購入できる

私もこのブログやYoutubeで常に言っていることですが、基本的に新築マンションや一部の新築分譲戸建を除き、市場に出回っている物件はどこの不動産会社でも取り扱いができます。

つまり、どこの不動産業者に言っても同じ物件が購入できるということです。

【動画で解説】レインズはどんな仕組み?非公開物件は本当にあるのか?

何も物件情報サイトに掲載している不動産業者だけが取り扱いができるわけではありません。

このことを知っていれば、自然と「どこから買うか?」という視点もでてくるのですが、実際このことすら知らない消費者は結構います。

本当に不動産業界ってブラックボックスなんだなとつくづく思いますね。

価値は物件から人(担当者)へ

このように物件情報に価値がなくなり、買ってはいけない物件で溢れかえっている現代において、価値は物件から人に変わっています。

買ってはいけない物件の見極めや、先行き不透明感を加味した資金計画など、あなたの知識や経験が及ばない領域をカバーしてくれる担当者こそが、これから住宅を購入するにあたって何よりも重要なポイントです。

むしろ物件探しをする前に、担当者探しを終わらせておく必要があります。

物件探しをする前段階として、予算や戦略をねっておく必要性があるからです。

このことを知らずに物件情報サイトでただ気になる物件を問い合わせて見に行くということを繰り返しているだけだと、それこそ買ってはいけない物件だと気がつかずに買ってしまうリスクが高くなります。

一部のリテラシーの高い方は、この事実にぼんやりとでも気がついていて、そういった方が弊社やハウスクローバーへ問い合わせてきています。

しかし、この価値観の変化は現在進行形ではなく、過去形です。

そう、既に価値は物件から人に変わっているのです。

このことを知らずに物件情報サイトから闇雲に問い合わせることが、いかにリスクの高いことか。

あなたもそう思いませんか?

宮田明典

P.S

ハウスクローバーはコンサルティング型の仲介サービスを提供する不動産エージェントとのマッチングサイトです。

→ HOUSECLOUVER(ハウスクローバー)はこちらから

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