オフィスのデスクより、
住宅購入は人生の一大イベントで、そう何度も経験するようなものではありません。
あなただけでなく、あなたの周りも同じ状態です。
そんな状況ですので、何となく不動産業者や銀行の担当者に言われたままに話を進めてしまう方も多いようです。
もちろん、担当者の質の問題もあるのですが、事前にしっかり調べておかないと後悔することも多いと思います。
今回は、まさしく事前にしっかり調べていなかったと言う方のお話になるかと思います。
それは、住宅ローンを借りて住宅を購入したものの、住宅ローン選びで後悔をしている人の話です。
実際のアンケートでは、住宅ローンを借りた方の約40%、およそ2.5人に1人が後悔をしているという結果でした。
(参照:株式会社MFS 「住宅ローン選びの後悔」に関するアンケート)
そこでこの記事では、住宅ローンで後悔している原因と、後悔しないためのポイントをお伝えしたいと思います。
この記事は動画でもご覧になれます。
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後悔している内容は「金融機関選び」と「金利タイプ」
これはアンケートの中で、住宅ローン選びで後悔をしていると答えた人が、どんな内容で後悔をしているのかを示した図になります。
トップはやはりと言うべきか、「金融機関選び」と「金利タイプ」です。
なぜこのようなことが起こるのか?
ここからは私の憶測も入りますが、実際に家を購入する場面で、住宅ローンをじっくり考える時間って意外に短いです。
物件を探し始めて、気に入る物件があれば、購入申し込みをします。この時に仮審査に通っている必要があるので、金融機関をある程度絞る必要があります。
しかも仮審査に通らないと契約は出来ないので、なるべく早く回答を出す必要があります。
商談がまとまれば、通常は1週間くらいで売買契約になります。
売買契約が終われば、次は住宅ローンの本申し込みをします。
住宅ローンを利用するときの売買契約には一般的に「ローン特約」と呼ばれる特約が付きます。
この特約は、仮審査がとおっていて、万が一本審査で落ちでしまった時に、白紙撤回できる特約です。
買主保護の特約ですが、この特約には期限が設けられていて、その日までに本審査の承認を受けなければ、万が一本審査が通らなかった時は、すでに支払った手付金を放棄することになります。
関連記事「住宅ローンの仮審査に通って本審査で落ちるのって、どんな時?」
通常、この特約は2週間から1カ月くらいで設定されることが多く、本審査にかかる時間を考えるとかなり急いで手続きをしていかなければいけません。
こうやって考えると、いざ物件が見たかったとき、実は住宅ローンについてゆっくり考えている暇はないのです。
このことが、後悔につながる原因になっていると考えています。
様々な視点を持ち、事前にしっかり調べておく
住宅ローン選びについては、金利が高い安いだけでなく、様々な視点を持つことが後悔しないためのポイントです。
様々な視点というのは、
- 金利の高い安い
- 金利の種類(固定か変動か)
- 利便性
- 団体信用生命保険の内容
- 審査の通りやすさ(借りる人の状況による)
などが考えられます。
何を重視するかは、その人の価値観によるところではあるのですが、色んな視点をしって、よく考えたうえで結論を出すのであれば、後悔はきっと少なくなるのではないかと思います。
住宅ローンに詳しい担当者にあたるのが一番いいのですが、ご自身でも事前にある程度調べておくことが重要なポイントだと思います。
住宅購入にかぎらず、事前準備が8割というのはどんな分野でも言えると思います。
ぜひ事前に正しい知識を身につけて、家探しにのぞむようにしましょう。
宮田明典
P.S