オフィスのデスクより、
ここ最近、住宅市場で存在感を増している中古住宅ですが、個別性が強く、当たり外れが激しい物件種別でもあります。
そのため、新築住宅や中古マンションに比べ、失敗するリスクが高いといえます。
ただそんな失敗にはおおよそのパターンがあり、事前に失敗例を押さえておくことで、あなたが中古住宅を購入する時の参考になると思います。
そんな中古住宅の失敗例について説明していきます。
この記事は動画でご覧になれます
⇒ 動画で見る(Youtubeにジャンプします)
住宅購入における失敗は再現性が高い
成功例などが、お客様事例として紹介されることが多く、あまり失敗例は紹介されないことが多いと思います。
しかし成功例というのは、人それぞれ成功の定義も違いますし、状況によっても変わるのですが、失敗例というのは、比較的誰にでも共通するもので、再現性が高いといえます。
それはつまり、よくある失敗例を知っておくことで、対策ができるので、失敗のリスクを減らすことができるということになります。
中古住宅で良くありがちな失敗例
中古住宅で良くありがちな失敗例とその対策について説明していきます。
住宅ローン減税が使えない
中古住宅では、物件によって住宅ローン減税が使えたり、使えなかったりしますが、使えると思っていたのに使えなかったり、使えたはずなのに使えなかったということがあります。
物件価格や住宅ローンの借入額によって変わりますが、数百万円もの違いが出ることもあり、トラブルになりやすいポイントです。
これはほとんど仲介業者のスキル不足によるものですから、中古住宅の取り扱いになれた仲介業者を選ぶことで対策することができます。
雨漏り、シロアリ、断熱材の劣化など
目に見えない部分の欠陥です。あとから余分に修繕費用がかかったりして、予期せぬ出費に苦しむことになるかもしれません。
これらは、インスペクション(住宅検査)をすることで、事前に対策をすることができます。インスペクションの段取りなどになれた仲介業者を選びましょう。新築であっても一戸建ての場合、インスペクションは必須だと考えています。
関連記事「【中古戸建て】インスペクションを実施した事例です」
災害リスク(水害など)
ここ最近の日本は温暖化による、気候が亜熱帯化していて、ゲリラ豪雨や台風など、自然災害が増えてきています。
この傾向は今後も続くと思われるので、災害リスクが高い立地を選ぶ合理性は乏しいように思います。
これは事前に自治体のHPでハザードマップを確認することが重要です。このあたりも情報提供してくれる不動産業者がいれば、なお良いです。
境界の問題
土地の境界によるトラブルです。すでに家が建っていたり、塀があったりするので、気にされない方もいらっしゃいますが、境界のトラブルは厄介です。
この手のトラブルを防ぐためには、引き渡しを受ける前までに確定測量を売主さんの費用と責任においてしてもらうことです。
時間は少し余分にかかりますが、後のトラブルを防ぐためにはぜひやっておきたいことです。また購入申し込み時に売主に交渉するようにしましょう。
付帯設備の故障など
中古住宅なので、ある程度経年劣化によるもので、しょうがないところもあるのですが、初期不良などもたまにあり、比較的トラブルになりやすい項目です。
建物の主要部分は瑕疵(かし)責任の対象になりますが、初期不良に対する取り決めを契約時にしっかり行っておくことが肝要です。
建て替えができない(古家付きなど)
住宅ローンがでない物件になるので、現金購入時に気を付けたいことですが、建て替えができない再建築付加物件といものがあります。
建て替え目的で土地を購入したものの、建て直すことができないなんてシャレになりません。
その他、違法建築物件なども中古住宅には紛れているので、不動産業者にしっかり見極めてもらえるようにしましょう。
事前対策をしっかりして、失敗のリスクを減らしましょう
多くの失敗例はこれらのことに集約されるので、事前対策をしっかり行い、失敗のリスクを減らすようにしましょう。
一番の対策は、中古住宅の取り扱いになれた業者に頼むことが一番です。それも購入者向けの仲介の実績が豊富な業者が好ましいです。
物件選びと同じくらい、担当者選びはしっかりするようにしてください。
宮田明典