オフィスのデスクより、
家を買うときに、真剣に不動産会社・担当者を選ぶ方はまだまだ少数派だと思います。
しかし、欧米諸国に目を向けると、担当者選びは物件選びと同じくらい重要なこととして認識されています。
仕組みが違うところもありますが、欧米諸国でも日本でも、基本的にどの不動産会社からでも同じ物件が購入できる(中古マンション・中古住宅・一部を除く新築戸建て)ようになっています。
仲介手数料は変わらないので、それであれば誰から買うかを選ぶ方が、失敗するリスクは少なくなります。
しかし、あらためて「なぜ?」と聞かれると明確な回答が出来る方は少ないかもしれません。そこで今日は、なぜ家を買うときは、購入の仲介になれた不動産会社・担当者を選ぶべきなのか、について説明したいと思います。
この記事を読んでいただくことで、購入になれた仲介業者を選ぶ必要性や、その担当者の見極め方などについて理解できるようになります。
またこの記事は動画でもご覧になっていただくことができます。
同じ仲介でも売ると買うでは全く中身が違う
まず大前提として知っておいていただきたいのが、「仲介」と一言でいっても、「売ること」と「買うこと」では全く求められている知識や経験、スキルなどが全然違います。
たとえば、売る時の仲介に必要なのは、
- 物件の問題を見つけること(法律上の)
- 権利関係を見極めること
- 住宅ローンの残債や返済について
- 売却時の税金
それに対して買う時の仲介に必要なのは、
- 予算のプランニング
- 買ってはいけない物件の見極め(法律以外)
- 住宅ローンの借り方や銀行の情報
- 住宅ローン減税などの適用要件や適用のさせ方
- リフォームや耐震などの建築の知識と補助金などの知識
などとなり、全く性質が違うことがご理解いただけると思います。
大手であっても、買いが強いわけではない
よく日本人は大手に対する信頼感が強いと言われていますが、不動産業界では大手だからいいという考え方はそこまで当てはまりません。
会社というよりも「担当者」の良し悪しをいうからです。
そして大手を始めとした昔ながらの不動産会社は、どちらかというと「売ること」が得意な不動産会社です。
実際、大手と書類のやり取りをする中で、買いの仲介の知識があまりない担当者に書類を取り寄せたりするときは、「なんでいるんですか?」という感じで苦労します。
それくらい、担当者や普段どんな業務をメインでやっているかによって変わってきます。
ただなかなか一般の方に分かりづらいのが難点ですね。
購入に強い業者や担当者はどうやって見つける?
購入に強い業者や担当者を選んだ方がいい必要性が分かったところで、じゃあどうやって選んだらいいのか。
まずは会社のホームページやその担当者がどんな情報を発信しているか、見るようにしてください。
そして情報は物件情報ではなく、気を付けるポイントやその人のお客様に対する姿勢などを見るようにしてください。
不動産業界ではまだまだ少ないものの、情報発信する会社や人は増えてきています。
物件情報ばかりの情報発信や、そもそも情報発信をしていない業者は、正直リスクがありますので、選ばなくていいと思います。
不動産会社はコンビニよりも多いと言われているくらい数がありますので、しっかり探せばいい業者さんに巡り合えると思います。
ぜひあなたも住宅の購入を検討しているのであれば、ぜひ購入になれた業者や担当者を探すようにしてくださいね。
宮田明典