オフィスのデスクより2020、
GW中に、お客様よりマンションのお問い合わせをいくつかいただきました。
ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、弊社はお客様からお問い合わせをいただいたマンションの机上調査をしたうえで、そのマンションが将来的にどうなりそうか、その良し悪しを判断してから、内覧などに行きます。
そもそもダメと思われるマンションが半数近くある中で、検討から除外した方がいいマンションを見てもお互いに時間がもったいないので、事前に分かるだけの調査はします。(書類がそろっていない物件もあります)
今回、お問い合わせをいただいたのは、ある高級住宅街にある比較的築浅にあたる中古マンションでした。
早速元付業者(売主側の業者)から管理組合から取り寄せた書類を送ってもらうように依頼し、その内容を確認しました。
もともと築年数の割には、修繕積立金が高いなと思っていました。
だから、
「むしろ修繕積立金はもともと安めの設定でなく、必要と思われる金額を設定しているのかな?」
と思いながら書類に目を通してみました。
すると、
「?」
「なんだこの数字は、、、」
「将来的に修繕積立金が最大で6万円予想!?」
しかも建築費が安かったころの数字なので、本当に大丈夫かと不安になり、よくよく書類を見ていたところ、その中古マンションは戸数の少ないマンションでした。
そこで、
「ああ」
と納得して、お客様には買ってはいけない物件であることを伝えました。
物件によって用意されている書類も違い、予測の範疇でマンションの可否を判断することもあるのですが、今回の物件は比較的書類がそろっていたので分かりやすかったです。
しかし、最高で月額で6万円にもなる物件をなかなか見かけたことがありません。
管理費も合わせると、7万~8万円にもなります。
これだけで別の中古マンション買えちゃいます。
そしてそんなマンション、売るときに誰か買ってくれますか?と思ってしまいますよね。
新築で買ってしまった人にとっては気の毒でしかありませんが、こういうマンションは繰り返しになりますが、全体の半数くらいあります。
※データも含めた根拠はこちらの記事『「負け組」マンションを購入してしまわないために・・・』も参照にしてください。
今回はさらに戸数が少ないマンションということで、より一戸あたりの負担が重くなるという条件が重なったケースです。
マンションは本当に玉石混交で、良いマンションは本当にいいのですが、悪いマンションは悪いです。しかもこの問題が深刻な問題になるにはまだ少し先なので性質が悪いですね。
あなたも、高いお金を払って買ってはいけないマンションを買わないようしましょうね。
宮田明典