物件選び

狭小地戸建てに気を付けた方がいい、これだけの理由

2020年3月14日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

ここ最近、新築マンションや中古マンションが値上げしていることを受け、一戸建てが相対的に安く映るようになり、新築戸建てが売れています。

私のいる名古屋市は、マンションも多いですが、一戸建てのニーズも高く、マンションの価格が上がると、戸建てが売れるようになるという相対関係がデータでも確認されています。

そんな中でここ数年でよく見かけるようになった狭小地の戸建て。

私個人的には、注意すべき物件と考えています。

今日はそのように考える理由についてお伝えします。

この記事は動画でもご覧になれます。
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バランスが悪い

狭小地にたつ戸建てというのは、1階部分が駐車場として利用されるので、建物の形がいびつになります。

こういった建物の形状のバランスの悪さは耐震性につながります。

いくら今の耐震基準を満たすからとはいえ、やはりバランスのいい建物と比べると、耐震性には不安があります。

また以前弊社で開催した風水セミナーで、講師の方が言っていたのですが、風水的にも狭小地戸建に多い駐車場による「欠け」は良くないそうです。

音漏れでトラブルになりやすい

狭小地にある戸建は、隣の家との距離もキツキツに建っていたりします。

マンションであれば分厚いRCで部屋と部屋を分けますが、戸建の場合は、薄い壁一枚です。

戸建てとはいえども、状況によってはマンションよりも音の問題が発生することがあり、その条件にあてはまるのが、隣の家との距離です。

メンテナンス性が低い

また同じく隣の家の距離がキツキツで、ほとんど隙間がない物件を見たときの、正直な感想は「将来のメンテナンスはどうするんだろう」です。

日光や雨風に当たりにくい分、劣化は遅いですが、それでも20年30年とたてば何があるか分かりません。

もし万が一、パッキンの劣化や、サイディングの割れで雨漏りでも起こったらどうするんだろうと思います。

人が入れるような隙間はありません。

将来的にそんな狭い場所で作業するようなロボットが開発されればいいのですが。

生活導線が悪い

生活動線とは、生活をする上での動きの線になるのですが、狭小地戸建ての場合は、どうしても動線が上下になるので、生活はしにくいです。

狭小地なので部屋自体も狭く、私自身も案内で内覧したことはありますが、とにかく住みにくそうでした。

内覧の時はモノが入っていないので、そこまで気にならないかもしれませんが、荷物をいれると際立ちそうです。

それに、家具を入れるときにもいろいろと苦労しそうです。

資産価値に難あり

昔から、不動産業界で狭小地は使い道のない土地で、資産価値はほとんど無いものと考えられています。

建築技術の向上で木造でも3階建てが作れるようになってから、そういった土地につけた業者が土地を安く仕入れて分譲するようになったのが最近です。

そもそも土地の資産価値は広さが非常に重要で、一般的に狭小地と言われるのは15坪~20坪に満たない土地のことを言いますが、あまりにも狭い土地は、そもそも資産価値がないとのことで、住宅ローンが出ないこともあります。

色んな不動産業者とよく話す機会がありますが、こういった狭小地戸建てが話題になると、ほとんどの業者の見解はこうです。

「新築のときは良くても、中古になったら売れないよね」

これが不動産業者の本音です。

確かに駅に近く、価格も手が出やすい設定になっていますが、その分リスクもあることを覚えておいてください。

物事にはメリットだけでなくデメリットもありますので、それぞれをよく理解した上で購入するようにしましょう。

宮田明典

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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