オフィスのデスクより、
先日、リセールバリューについての記事を書きました。その時の記事はこちらをご参照ください。
リセールバリューとは、買う時に売る時にいくらになるか計算をして購入をする行動パターンや価値観のことです。
これは、メルカリなどのサービスにより個人間売買がやり易くなったことも関係していますが、所得の伸びない時代に自然と身についてきた価値観であるとも言えます。
この流れは不動産においても今後主流になる考え方でもあります。
これまでは住宅を購入すると、引っ越すようなことはほとんどありませんでした。しかし、長寿化やライフプランの多様化によって、今後は住みかえる回数が多くなることが予測されます。
アメリカでは平均して4、5回は住み替えるそうです。現に日本でも長寿化や核家族化が進んだことにより、家を売却して、そのお金を頭金に老人ホームに入ったりする人が多くなって来ています。
家が将来いくらで売れるかによって、ライフプランニングが大きく変わってしまうのです。このリセールバリューという考え方がいかに大切かご理解いただけるかと思います。
そして不動産でこのリセールバリューを実行していくには、3つのポイントがあります。
①立地
これは将来資産価値のつきそうな場所に狙いを定めるということです。
日本はこれからも人口減少が続き2033年には空家率も30%になるといわれています。
不動産は需要があるところに関してはこれからも値段はつきますが、需要のないところは売るに売れないという状態になります。
すでにその傾向は出始めていますが、今後の人口予測であったり、自治体の運営や財務状況だったりを見ておくことが必要になります。
②建物のメンテナンスを定期的にする
どんないい場所にある建物であっても、メンテナンスをしていない建物はこれまで通り、価値を持ちません。
しかし、こまめにメンテナンスやリフォームをすればするほど、価値は保たれます。
これはメンテナンスを価格に反映させようという、政府主導で策定した、新価格査定マニュアルにも表れています。
マンションであっても、これから先の長期修繕計画がどのようになっているのかをきちんと確認することが必要になります。
③記録して残す
メンテナンスやリフォームをいくらやったところで、それがいつ、どんなことをやったのかが記録に残っていなければ意味がありません。
自動車に例えると、メンテナンス記録のようなものですね。
このメンテナンス記録を残す仕組みとして出来たのが「住宅情報履歴」です。
この住宅情報履歴は、メンテナンス記録はもちろん、よく無くしがちな住宅の需要書類を電子的に保管したり、長期修繕計画を策定して、それが実行されるようにアラーム機能を付けたりといった機能があります。
新築で長期優良住宅の認定を受けるにあたって、この長期修繕計画を住宅情報履歴で保管することが義務付けられているので、新築では導入率が多少は増えています。
しかし、現在のところ中古住宅ではほとんど採用されていません。
もし、あなたも将来住宅が資産として評価され、高値で売却されるためには、この住宅情報履歴を何らかの形で残しておくことが必要になりそうですね。
宮田明典
当社では、この住宅情報履歴を提供できるシステムを組んでおります。費用についても現在のところ無料で提供しており、当社で購入されたお客様には、リセールバリューのお手伝いをさせていただいております。