オフィスのデスクより、
不動産を購入する時に欠かせないのが、パートナーとなる不動産仲介業者です。
不動産先進国と呼ばれるアメリカでは、営業担当者のことでもあるエージェントを探すことが一般的です。物件を探す前にこのエージェントを探すことが一般的な流れです。
なぜかといえば、不動産取引の成否はエージェントによって大きく変わると認識があるからです。アメリカでは日本と違い、8~9割くらいは中古住宅と言われているので、新築が多い日本とは違い、古くからエージェントの重要性が認識されていたのです。
ここ最近、日本でも良質な中古住宅が増え、立地もよく価格もほどよく落ちていることから、最近では中古住宅の取引量が増えてきています。
中古住宅に慣れた仲介業者を探す
中古住宅は個別性が強く、難易度が高いです。物件種別ごとの取り扱い難易度は、中古戸建て>>>>>>>>中古マンション>>>新築戸建て・新築マンションという順番です。
リスクを見つけ出す経験や知識、建築や税制などの知識など、新築と比べると必要になるスキルが全くことなります。
「購入時の価格と売却時の価格の差が本当の家の値段」と考えるのであれば、落差の大きい新築よりは中古住宅のほうが合理的な選択です。資産価値を考えるのであれば好立地であることも重要なので、新築と比べても価格の安い中古住宅は魅力的に映ります。
もし、あなたも中古住宅を検討に含めるのであれば、中古の取り扱いになれた業者を探す必要があります。
「客付け」に慣れた仲介業者を探す
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、「客付け」というのは、購入者側につく仲介業者のことです。逆に売主側につく仲介業者は「元付け(もとづけ)」と呼ばれます。
ちなみに同じ仲介業者でも「客付け」と「元付け」に求められるのスキルや知識は全く違います。
不動業界ではその仕組みから、どこの仲介業者からでも同じ物件を購入することができます。ですから、自分の利益を重視してくれる客付けになれた仲介業者を見付けることが非常に重要になります。
「とりあえずポータルサイトから問い合わせる」はリスクが高い
SUUMOやHOME'Sなどのポータルサイトを利用して物件を探す人は多いかと思いますが、物件を探すならともかく、あれでは仲介業者は良く選べません。
お金さえ払えば物件広告を載せることができるので、質の良くない担当者に当たることもあります。また元付の担当者に当たると、売主から物件を預かっている手前、言わなくてもいい不都合な事実は教えてもらえないかもしれません。
これだけ大きな買い物で、仲介業者や担当者のスキルによって結果が大きく変わる不動産の買い物で、ポータルサイトから問い合わせるということは、ギャンブルに近い行為で、リスクが高いということを覚えておいていただけたらと思います。
あなたもよい仲介業者や担当者が見つかるようといいですね。
宮田明典
P.S
実際にどうやって何を基準に選んだらいいのか分からない、という方は弊社で定期的に開催している勉強会にもぜひご参加ください。
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