物件選び

マンションの共用部分、どこからどこまで?

2018年7月20日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

マンションを探していると、専有部分とか共用部分といった言葉が出てきますが、厳密にどこからどこまでが専有部分で、どこからどこまでが共有部分かしっかり理解していることは少ないと思います。

リフォームを打合せをしていると、窓のサッシが古いから交換したいという希望が出ますが、実はこれは出来ません。なぜでしょうか。それを理解するためには、マンションの共用部分がどこからどこまでかを理解しておくと分かりやすくなります。

マンションの共用部分はどこまで?

まずマンションの共用部分は以下の範囲になります。

「建物の躯体、エレベーター、共用廊下、階段など」

これらは一般的には所有する専有部分の面積(部屋の面積)によって持分が決まり、マンションの所有者が利用できます。

「玄関ドア、バルコニー、専用庭、サッシなど」

これらは専用使用権といって、共用部分になってはいるものの、その部屋に住んでいる人だけが専用的に利用できる権利がついています。冒頭の話も、実は冊子は共用部分にあたるので、勝手に交換したりすることは出来ません。

なぜ専用使用権なんて分かりにくい権利があるのか?

「わざわざそんな権利をつけるくらいなら専有部分でいいのに、、、、」なんておっしゃる方もいらっしゃいますが、分かる気もします。ただこれには明確な理由があります。

例えば、バルコニーや専用庭の場合は、緊急時の避難経路になるので、避難時の妨げになるようなものを置かれると、いざという時に困ります。

また玄関ドアやサッシについては、各部屋の人が自由に替えてしまうと見た目がバラバラになり、マンションの景観、すなわちマンションの資産価値にマイナスの影響を与えてしまいます。

共用部分にしておくということは、そういったマイナス面を防ぐ意味合いがあります。管理組合の持ち物にしておけば、不都合なことがあれば、是正を勧告したりできますからね。

トラブルを防ぐためにも知っておきましょう

分かりやすいのは、外から見える部分については、その部屋に住んでいる人しか利用できなくても、共用部分と覚えておくといいです。

共用部分の定めは、ほとんどのマンションで同じです。これまで例外的なマンションを見たことがないくらいです。

マンションは一戸建てと違い、集団生活の一面もあるので、無用なトラブルが無いように、共用部分についての最低限の知識は持っておいた方が無難だと思います。

あなたもマンションをお探しなのであれば、ぜひ覚えておいてくださいね。

宮田明典

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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