自宅の書斎より、
ここ最近、新型コロナウイルスの影響でリセッション(景気後退)を実感している人も多いと思います。
相場がこれからどうなっていくかはとても気になるのですが、実は価格以上にインパクトが大きい要素があります。
今日は、購入のタイミングにも影響していくるかもしれない要因についてのお話をしていきたいと思います。
居住用不動産は不景気であまり相場は動かない
色々言われている不動産相場についてですが、不動産の中でも居住用の不動産はそこまで景気に左右されません。
なぜなら、家計にとって賃貸か住宅ローンかが違うだけで住宅支出は必ず出ていく出費だからです。
住宅賃貸は築年数で賃料は変わるものの、相場としては動きがそこまでありません。
売買相場が高くなれば、賃貸を選ぶ人が増えますが、売買相場が安くなれば、賃貸から売買に流れる人は増えます。
ある意味経済は合理的に出来ていて、賃貸と持ち家はどこかでバランスが取れるようになっています。
ですから、仮に売買相場が落ちたとしても、賃貸から人が流れてくるので、すぐに戻りますし、リーマンショック時もそのような動きをしていました。
投資マネーが入らない住宅地はほとんど相場は動かなかったくらいです。
相場よりもインパクトがある要素
出来れば相場が下がるまで待ちたいという気持ちがあるのも分かりますが、例えば相場が下がるまでに5年かかったとして、その間8万円の家賃を支払い続けていたら、総額は480万円です。
これが相場よりもインパクトがある要素の一つ、家賃です。480万円値下がりして今買うのとトントンということになるので、中々大きいですよね。
そしてもう一つの要素が金利です。
例えば、3000万円の住宅ローンを30年借りる時、金利が1%から2%になったら、増える金利の負担額は、実に518万円(!)にもなります。
今住宅を買い時と考えている人の半数近くは、歴史的な低金利を理由に挙げているというデータも出ているほどです。
どうしても、目に見える物件価格に目が行きがちですが、実は家の値段というのは、色んな要素が組み合わさって出来ることを覚えておいて下さい。
相場云々よりも自分のタイミングで
相場を考えると、結局のところ結果論でしかないですし、後からになってみないと分からないことが多くあります。
なので「いつが得か」という考え方よりも、ご自身にとっていつが最適か、という考え方の方が大事なのではないのかなと思います。
そして、物件を購入するのであれば、今が損か得かという視点よりも、長い期間で考えて損か得かというように考える視点が大事なのでは無いかと思います。
資産価値が落ちにくい物件を買いましょう、と常々言い続けているのも、こういった視点によるものだったりします。相場がこれから上がるか下がるかどうかは分からなくても、資産価値が落ちにくい物件を探すことは相場よりは予想しやすいです。
努力しても変えられない結果よりも、努力することで変えられる結果にぜひフォーカスしていきたいですね。
宮田明典
P.S
将来資産価値が落ちにくい物件を探すには?ぜひ勉強会で学んでみましょう。
≫ 住まいとお金の勉強会 ≪