オフィスのデスクより、
昨今のリノベーションブームによって、最近は中古住宅を購入して、一緒にリノベーションする人が増えています。
リノベーションほどのものでなくても、中古住宅であればなんらかのリフォームが必要になることはよくあります。
ここまでリノベーションがブームになった背景には、住宅ローンに組み込めるようになったことが大きいです。
その分、取引も複雑化してきているため、注意点を今日は解説しようと思います。
とにかくスピード勝負
気にいる物件を見付けたら、購入申込をします。
購入申込と並行して、住宅ローンの事前審査を出します。
実はこの事前審査の段階で、見積もりが必要です。
必ずしも詳細な見積もりが必要なわけではありませんが、全く適当な数字を出すわけにもいきません。
また売買契約書を取り交わした後に、今度は住宅ローンの本申込をしますが、その時に請負工事契約書が必要になります。
つまり、購入申込をしてから本申込までの間に、かなりのことを決めなければいけません。
人気物件で他に競争相手がいる時は、特にスピード感が必要になります。
事前に工事業者を見つけておく
このことを踏まえ、リノベーション費用をすぐに出せるように、工事業者は早めに決めておくことが重要です。
現状復旧を目的とするリフォームであれば、おおよその相場というものもあるので、見積もりも早く出せます。
しかし、デザイン性を求めるリノベーションともなると、間にデザイナーが入ることになるので、見積もりにも時間がかかるようになります。
お気に入りの物件を見付けてからデザイナーを探していては間に合わないので、デザイン性を求める場合には、先にデザイナーを探しておきます。
また事前審査で提出する見積もりは、仕様変更などにより金額が上がっても大丈夫なように、少し余裕を持った見積もりを出すことがポイントです。
家賃との二重払い期間が発生する
忘れがちなのが、家賃と住宅ローンの二重払いが発生する期間です。
マンションのスケルトンリフォームや、戸建の耐震改修などが絡むと、工事期間もそれに応じて長くなります。
基本的に工事に入るのは、残代金を支払って、引き渡しを受けてからになります。
2か月工事期間を要するのであれば、その間の元の家の家賃も必要になります。
なるべく工事期間が短くなるよう、工事業者との連携が重要になります。
あなたも、もし中古住宅の購入とリノベーションをお考えなのであれば、上記のことに気を付けながら家探しをしてくださいね。
宮田明典