自宅の書斎より
この間の日曜日、宅地建物取引士の資格試験がありました。当社からは2名が受験しました。まだ結果は出ていないですが、回答と予想ラインだと二人ともダメでした。
とても残念です。この事態を経営者として重く受け止めなければいけません。来年は受験者全員が合格するよう、厳しく指導していこうと思います。いくら難しくなったとはいえ、不動産業を営む上で基本中の基本です。
あまり口うるさく言うのもな、と思ってきたのですが、放任主義になり過ぎてもいけないですよね。なんだか子供もきっとこんな感じなんですかね。バランスが難しそう。
とは言え、頑張ったのも本人たちなら、一番落ち込んでるのも本人たちなので、やはり程よい感じでいこうかと思いなおしましたw(早っ)また来年を楽しみにしておきましょう。
人の話が出たので、今日はいつもと少し視点を変えてうちの会社がどんな基準で人を採用しているのかご紹介したいと思います。不動産屋さんの中身の話は案外貴重かもしれませんよ。
まず当社の採用基準ですが、基本的に未経験者を好んで採用します。経験者は基本的にあまり採用しません。この辺は普通の会社とは逆かもしれません。
なぜかというと、経験者とは当たり前ですが、もともと不動産業界にいた人たちで、当社にとって好ましくない業界の慣習を身につけている人が多く、尚且つそれを強制するのは難しいと過去の経験から感じたからです。
当社にとって好ましい人材とは、まず第一に誠実であること。これ、当たり前に思いますが、そうでない人、案外多いですよ。ただうちの会社ではとても大事なことなので、あえて文字の色を変えてみました。
そして第二にファイナンシャルプランニングやインスペクション、アフターサービスなどの副次的なサービスを提供できること。業界の経験者は早く契約したい気持ちの方が大きく、これらのサービスを面倒臭いと感じます。手間をかけない方が確かに収入は増えるかもしれませんが、当社の理念には合いません。
そして最後に、素直であること。経験が長い人ほど自分の経験を引きずり、新しいことに対して否定的な態度であったり、言うことを聞かない傾向があります。
ただ未経験者であれば、当社のやり方が当たり前なんだと感じます。だから経験よりも、誠実さや素直さ、コミュニケーションが取れるかといったその人のポテンシャルで採用します。もちろん経験者も当社にはいますが、上記の3点を満たさなければ採用しません。
知識や経験は後からついてきますが、基本的なマインドなどはどうすることもできません。その分、他の会社よりも教育にはかなり気を使っていると自負しています。
ここで僕が言いたいのは、経験の長さでは知識や経験は計れても、それがあなたの利益にすべてなるとは限りませんということです。
あなたも、もしかしたら不動産営業マンを探すときに経験年数で判断するということもあるかもしれないですが、年数だけがすべてではないですよ。会社の理念であったり、方針であったり、そういったところも気にしてみてみるのもいいかもしれません。
宮田明典