オフィスのデスクより、
家探しをする時のポイントは人によって色々あるとは思います。立地だったり、間取りだったり、新築かどうかであったり、考え方や価値感が反映されやすいポイントです。
そんな数あるポイントの中でも、これから特に気を付けていただきたいのが、リセールバリューという考え方です。リセールバリューとは直訳すると「再販価値」という言葉で、意味は見た通りです。
将来売るときにいくらになるかという考え方が、これからの不動産市場で勝ち組物件を選んでいけるポイントになるので、今日はその見極めについて説明していきたいと思います。
リセールバリューの考え方が必要な理由
まず大前提として、なぜこれからの住宅購入にはリセールバリューが欠かせないのか。
今の日本はすでに人口が減り始め、今後はより一層少子化も進みます。そんな中、新築住宅はどんどん建ち、空き家も社会問題になっています。
そんな日本では、これから資産価値が保たれる物件とそうでない物件の2極化が進んでいくと予想されています。
今までは終の住まいのつもりで購入していた住宅ですが、長寿化や価値感の多様化により、途中で住み替える人が非常に多くなってきています。
何らかの理由で住み替えが必要になった時に、売ったり貸したりできない物件が、あなたのライフプランにとってどのような影響を与えるのかを真剣に考えなければならない時代なのです。
将来どうなるか分から無い世の中だからこそ、何かあった時に売ったり貸したりすることが出来る住宅選びが必要になってきます。
リセールバリューの肝は?
リセールバリューを考える時に、必要な考え方として、「本当の物件価格」について考える必要があります。本当の家の価格とは何か、あなたには分かりますか?
色々な考え方があるとは思いますが、ここでは「売った時と買った時の価格差」として考えます。つまりこの価格こそがその家に住んでいた間の正味住宅価格と考えられるのではないかという考え方です。
この考え方で言えば、なるべく安く買ってなるべく高く売るというのが、合理的な行動ということになります。
現在の価値の見極め
そこでリセールバリューで、まず重要になるのが、購入しようと考えている物件の価値を見極めることです。相場と比べて高いのか、安いのか。過去の成約事例と比べてどうか。
市場に出ている物件には、中が綺麗にリノベーションされているものの、明らかに市場価値から考えると高いと感じる物件も散見されます。
まずリセールバリューの観点は、明らかに相場と比べて高いような物件は買わないことです。
将来の価値の見極め
そして家の本当の値段が、売った時と買った時の価格差だとすれば、もうひとつ重要なのが、将来の価値の見極めです。
これは将来のことなので、確実性が無い分、難易度は高くなります。立地や建物の状況などを様々なデータや調査をもって見極めていく必要があります。
また一つの要素だけでなく、複数の要素が必要になるので、不動産の取引にだけ詳しければいいといいようなものではありません。国の政策や自治体の目指す街づくりなどの面も考慮していかなければいけません。
あなたも住宅で豊かな暮らしを実現したいのであれば、このリセールバリューの考え方については、ぜひ理解しておくようにしたいですね。
宮田明典
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