オフィスのデスクより、
ここ最近の傾向ですが、中古住宅を購入してリノベーションをしようという方が増えてきています。
勉強会でも、一定数のリノベーション希望者がいるので、少し時間を割いて注意点などをお伝えしています。
色んな視点からの注意点があるのですが、今回はリノベーションの「資産性」についてお伝えしたいと思います。
お金をかけた分だけ資産になるわけではない
まず最初にお伝えしたいのは、お金をかけたからといって、すべてが資産価値に反映されるわけではありません。
例えば、1500万円の中古マンションを購入して、1000万円をかけてリノベーションをしたとします。
仮にそれを売りに出した場合、2500万円で売れるかと言われれば、そうではありません。
リノベーションの内容にもよりますが、資産価値としては500万円しかアップしない場合もあります。
逆にリノベーションのやり方が良ければ、500万円のコストに対して1000万円の価値アップにつながる場合もあります。
自分の「好み」と世の中の「ニーズ」
なぜこのようなことが起こるかといえば、自分の「好み」と世の中の「ニーズ」に差があるからです。
自分にとって100%の物件は、他の人にとっても100%であることは少ないです。
逆に自分にとって70%くらいの物件が、他の人にとっても70%くらいでズレが無かったりします。
実はこの辺りが上手なのが、再販業者というカテゴリーの不動産会社なんです。
再販業者はたくさんの物件を売り買いする中で、その勘所をわきまえています。
効果対費用を考えながらリフォーム・リノベーションをして、自社の利益を高めていくのが、やはりプロだけあって上手なんですね。
ちなみに僕の会社も最初は買取再販業をしていた時期もあるので、何となくその勘所は分かります。
だからこそ、このお話を勉強会でお伝えするようにしています。
資産性と非資産性のバランス
ただ、僕自体はリノベーションが大好きです。
おしゃれな物件も大好きです。
実際におしゃれな物件を集めた「renofit」といサイトも運営しているくらいです(最近は忙しくてなかなかアップ出来ていないですが)。
ただ、この事実を知っているか知っていないかは大きいと思っています。
分かっていて、それでも自分の「好み」を優先したいとなるのは全然OKです。
人それぞれに価値感があるので、最終的な判断はお任せしています。
あなたも、もし中古住宅を購入してリノベーションを考えているのであれば、是非このポイントには気を付けていただきたいと思います。
宮田明典
P.S
ちなみにおしゃれな物件を集めた「renofit」は以下のリンクからご覧になっていただけます。