時事・知識・マインド

なぜ古いマンションは「ペット不可」が多いのか?

2018年3月7日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

一般社団法人ペットフード協会で実施された「平成29年全国犬猫飼育実態調査」の結果によると、犬の飼育頭数は約892万頭で、猫は約952万頭ということでした。

昔は犬の方が多かったそうですが、最近の猫人気の影響でしょうか、猫の方が多いという結果になりました。合計すると1,844万頭と、もちろん多頭飼いする方もいるのでしょうが、日本人一人当たり1頭以上となっています。

そう考えるとペットがどれだけ僕たちの生活に浸透しているか分かるような気がしますね。そんな僕も亡くなって2年経ちますが、チワワを飼っていました。本当に癒される存在でした。

さて、そんなペット好きや実際に飼っている人も多いことから、中古マンションでペット飼育可の物件を探す方も多くなってきました。

意外と少ない「ペット可」物件

そんな方たちがぶつかる最初の壁が、ペットを飼うことができるマンションが思いのほか「少ない」ということです。実際他の条件がどんなにぴったりでも、ペットが飼えないばっかりにスルーすることは多々あります。

特に苦労するのは、予算が低めに設定されているケースです。※ちなみにここでいう「予算が低め」とは、予算そのものが低いという意味では無く、希望するエリアの中では相対的に低いという意味です。

なぜ予算が低めの設定だとペット可の中古マンション探しに苦労するのでしょうか?その次からはその理由を説明していきます。

古いマンションほど「ペット不可」が多い?

傾向からすると、古いマンションほど「ペット不可」の物件が多くなります。何故かというと、昔はペットを飼うのであれば一戸建てという風潮があったからではないかと考えています。

ここ最近は室内でも買いやすい小型犬がブームですが、僕が子供のころはどちらかというと真逆で、「シベリアンハスキー」や「セントバーナード」といった大型犬がブームでした。

犬といえば外で飼うもの。そんな常識が一般的であったころに出来たマンションは自然と「ペット不可」になっていったのではないかと考えています。

築浅のマンションの方が今の流れに合っている

そのエリアにおける家賃が相対的に低いと、どうしても価格が割安な築年数の経っている中古マンションが対象になります。しかし、このペットの時代の背景を考えると、古いマンションほど「ペット不可」が増えます。

逆に浅築のマンションはペットと共存しやすい環境が整っていて、エレベーターにペットを抱えて載っている時は、「ペット」というボタンを押せばペットが載っていることを外に知らせることも出来ます。

ペット同士が吠えあったり喧嘩になったりしないようにする配慮だと思います。また、ペット用の足洗い場が共用部に併設されていたりする物件もあります。

核家族化が進む中で、ペットが果たす役割というものも、変わってきているのかもしれませんね。もしあなたもペット可のマンションを探しているのであれば、参考にしてください。

宮田明典

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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