オフィス近くのカフェより、
先週の日曜日に、当社へ来社していただいた1組のお客さまがいらっしゃいました。
私が直接担当しているわけではないのですが、勉強会に参加してもらっていたので面識はあったのですが、購入相談ということで担当と相談している話の内容を事務仕事をしながら何となく聞いていました。
そこの話を聞きながら、色々思うことがあり、今日はそれを記事にしてみました。
なぜ家を購入するのか?
この方が家を購入するキッカケは、結婚でした。結婚を機にお互い引っ越すことになるのだけれど、年齢も年齢だし、賃貸の家賃ももったいないという考えを持っていました。
何かキッカケをもって住宅購入を考え始める人は多いのですが、内容はそれぞれです。しかしどんな理由にも共通するポイントがあって、それは「暮らしを豊かにしたい」という思いです。
家賃が節約できて、資産性がある住宅を購入すれば住宅ローンは貯金と同じような意味を持ちます。その分人生における住居費用は安くなるので、その浮いた分のお金は他に回すことができるので、結果として暮らしの豊かさに貢献してくれます。
この来社いただいた方も始めはそうでした。
途中から目的が変わってしまう
ただ、この日の話を聞いていた僕はちょっと違う印象を持ちました。これまでに何件か物件は見ているそうなのですが、ご主人よりも奥さまが家に対するこだわりや条件を何個も言い始めたのです。
もちろん条件を持つことは大事なことなのですが、価格とエリアの条件があっていても、「この物件は間取りのここが気に入らない」「学校からは徒歩10分以内で」と他にも色々なことをおっしゃてました。
話を聞いている限りだと、注文住宅しかないような気もするのですが、「注文住宅までは予算がちょっと」という感じで、とにかく自分の理想の住宅にこだわりを持って探している様子。
そして聞いていて思ったのは「ない物件を探してしまっているな」ということ。あなたには分かりますか?そう、家を探す目的が途中で変わってしまっているのです。
目的はあくまで暮らしを豊かにすること
こういう方は結構多くお見かけします。理想の物件を追い求めるあまり、家を購入することが目的になってしまっている人。
もちろん住宅に理想は大事です。ただ理想の家にさえ住めれば、それだけで暮らしが豊かになれるかと言われれば、そうではありません。
目的が途中で変わってしまって、何年も「ない物件」を探し続けている方も中にはいらっしゃいます。数年前と比べれば相場も上がってきており、その間の家賃も考えればもったいないと感じてしまいます。
住宅は高額商品で衣食住の根底になる商品になります。日常消耗品であれば安さを優先したり理性的に判断できると思いますが、これが住宅となると突然感情が加わってきます。
住宅購入において、豊かな暮らしを実現するためには、この理性と感情を上手く折り合いをつけることも時には必要になってきます。
あなたも住宅を探すのであれば、ぜひ探し始めた当初の気持ちを忘れないようにしてくださいね。
宮田明典