オフィスのデスクより、
以前もブログ内で書いた「国交省が既存住宅のイメージ商標を考案!?」の続報です。
この時の内容を要約すると、国土交通省が一定の基準を満たす中古住宅に対してイメージ商標を利用したお墨付きを与えるというものです。目的としては、やはり中古住宅の流通促進です。
一昔前よりも随分と変わりましたが、それでもまだマイナスのイメージがある中古住宅。そういった中古住宅にある負のイメージや不安を払しょくするべく、国が一定以上の品質を満たす住宅と分かりやすいようにイメージ商標を与えます。
これにより消費者は、この商標が冠された物件を広告などで見かければ、これはいい物件なんだなと一目で分かるようになります。そういった安心できる一定以上の品質を国が認めることで流通を促すというものです。
そういった議論がされていますよ、条件はこんなものですよ、というのが前回の記事。そして今回は前回ではまだ決まっていなかった商標のネーミングが決まりました。
新しい中古住宅の商標、中古住宅の未来を変えるかもしれないネーミング、それは、、、、「安心R住宅」です!この名前を聞いてあなたはどのように感じましたでしょうか?
検討段階の時は、「プレミアム既存住宅」なんて言葉が候補に上がってたらしく、どんな名前になるのかハラハラしたものです。
僕は今回の名前は全然アリだなと思います。分かりやすいというか、マークも考え易そうで認知もされやすそうな気がします。とりあえず、中古住宅業界に身を置く人間として変な名前でなくて良かったのが第一印象。Rはきっとリフォームやリノベーションを意味するのでしょう。
実際の運用は夏頃から始まるそうですが、今後は多くの人に認知されていくかということと、どのようなルールで厳密に運用されるかに注目が集まります。ざっくりと今決まっているところでは、
①耐震性
②劣化状況の検査
③水回り(キレイな)の写真や内外装の写真
④リフォーム履歴
⑤省エネ性能
上手く運用されていけば、この「安心R住宅」に該当する物件は市場でも流通しやすくなり、資産価値の向上が見込めます。裏を返せば、これらの条件を満たすような住宅を持ちなさいねというふうに聞こえてなりません。
買う時に売るときの価値を考えるリセールバリューという考え方にならうなら、これらの条件を満たしそうな住宅やリフォームでこれらの条件に合致するようにしていくことが、住宅に投資するという意味でも最適な手段ではないでしょうか。
あなたも夏頃からこの「安心R住宅」を見かけるようになるかもしれないですね。
宮田明典