時事・知識・マインド

物件の内覧で気を付けるポイント(戸建編)

2018年1月22日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

この時期は住宅市場は非常に活発になる時期で、内覧する人も増えます。

もしかしたら、このメルマガを読んでくれているあなたもすでに内覧などをしているのかもしれません。

そうでなくても、いずれ内覧する可能性はあると思います。

今日はそんなときのために、戸建住宅の内覧で気を付けるポイントをお伝えしていきます。

僕も実は会社として中古住宅を買いとることもあるので、同じ買う立場の人間として、どこを見ているのかお伝えします。

ちなみにマンションについてはまた後日に出来ればと思っています。

1.周辺環境のチェック

地図で何がどこにあるかは、事前に把握しておきますが、実際現地について、周辺の環境などを実際に歩いて確認します。

買い物や駅までの道のり、周辺の雰囲気を何となくでもいいので掴むようにします。

何となく嫌な感じがしないか、周辺に気になる施設や家はないかなどを見ておきます。

2.外観のチェック

次は外観のチェックをしていきます。

戸建の場合、マンションと違い、誰かが修繕を計画してやってくれるわけではありません。

どんなにいい場所で、築年数がそこまで古くなかったとしても、ここで「この物件はダメだな」と判断することもあります。

外観で見るのは、基礎と外壁と防水の目地などを見ます。

まず基礎と外壁に不自然なクラックが入っていないかを確認します。

基礎にクラックが入っている場合は、建物が傾いている場合があります。

外壁にクラックが入っている場合は、外壁から雨水が建物内部に新入し、雨漏りや躯体が傷んでしまっている可能性があります。

同じく外壁によっては防水のゴムの目地がありますが、その劣化状況を確認します。

外観で問題のある時は、建物内部も傷んでしまっている可能性が非常に高くなります。

この場合は、直すよりも壊した方が早い、という判断をします。

3.窓枠をチェック

簡単で実用的な方法ですが、全部の窓を開け閉めしてみましょう。

ただ単に建て付けが良くないということもありますが、建物の歪みが原因になっている場合もあります。

開け閉めのしにくい窓が多くある場合は、気を付けるようにします。

4.スリッパははかない

実は足の表面から得られる情報もあるんです。

例えば床の「きしみ」や「たわみ」など、スリッパをはいていると気づかないような感触があります。

足の感触からは床下の状態も分かります。

しっかりとしていれば問題はありませんが、感触によっては、下地の腐食などが考えられたりします。

5.内装をチェック

実は内装を見るのは一番最後です。

内装についてはリフォームで、どのようにもなります。

しかし、その他の構造に係る部分については、内装以上に修繕にお金がかかる場合もあります。

中には壊した方が安い物件もあるくらい、中古戸建ては玉石混交なんです。

その代わり掘り出し物を見つけやすいのも中古戸建てだったりするのですが。

6.インスペクションをする

一通り見て気に入った場合は、最後にプロにチェックしてもらいましょう。

インスペクションは住宅検査のことですが、研修を受けた建築士が、屋根裏や床下など、問題がないかチェックをしていきます。

今年の4月からインスペクションの実施確認が法令化されますが、本当にインスペクションが必要なのは、マンションよりも戸建です。

是非あなたも中古戸建を内覧する場合は以上のことに気を付けるようにしてみてください。

宮田明典

P.S

ちなみに中古戸建てはマンションと違い、個別性が強く調査内容も多いため、あまり得意としない不動産会社も多くあります。

中古戸建を探す場合は、特に実績など、不動産会社選びは通常よりも気を付けるようにした方がいいと思います。

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宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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