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程よい距離感が人気。「マンション内近居」

2018年12月10日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

日曜日の夜、サザエさんを見ていると、あんな大家族もあまり見ないなと感じます。

今では核家族化も進み、むしろ親世代も子世代もあまり距離が近すぎると気を使うということで、同居も嫌煙される雰囲気すらあります。

ただそんな中、「同居」ではなく「近居」という暮らし方が少しずつトレンドになりつつあるようです。

動画でも見ることが出来ます。

https://www.youtube.com/watch?v=-ukaGxU_kCc

「同居」ではなく「近居」という選択肢

先週の日曜日、とある中古マンションの問い合わせをいただき、案内をしてきました。

案内にいらっしゃたのは、60台前半くらいの夫婦と娘さんらしき方。

どんな購入理由か尋ねたところ、娘さん(夫婦と子供一人)はすでにそのマンションの住人だそうで、お父さんお母さんが同じマンションンに引っ越してくるということでした。

色々と話を聞いていると、もともと娘さん家族が今住んでいるマンションを売却して、二世帯住宅を建てることを考えていたそうです。

しかし、建築用の土地を探していると、どうしても予算に収めようとすると場所が駅からだいぶ離れてしまうとのこと。ちなみに今あるマンションは、あまりハッキリとは書けませんが、名古屋東部の駅近マンションです。

色々ああだこうだと考えていたところ、たまたま娘さん家族が住んでいるマンションの部屋が売りに出ているのをサイトを見て知ったそうです。

ずっと同居するつもりでいたのですが、こういうのもアリかなという雰囲気になっていました。まだどうするかは皆で相談したいということでした。

これから人気がでそうな「程よい距離感」

よくよく考えれば、これって程よい距離感ですよね。

同居よりも、すこし緩い感じのするマンション内近居とでも言ったらいいでしょうか。

同じマンションンなので、何かあればすぐに行けますし、二世帯住宅ほどの近さも無い。

しかもマンションであれば、駅近の物件が多いので、将来的に車に乗れなくなった時にも安心ですよね。

これまた違うお客様の話ですが、ご主人が当社に戸建の問い合わせをされてきたのですが、この方は二世帯の物件を探していました。

しかし、条件として奥さんとお母さん(姑)が仲が悪いので、完全にスペースが独立している物件がいいとのこと。

正直ありますよね、こういうこと。例え仲が悪くなかったとしても、気を使うから程よい距離感が欲しいという声も割と多い気がします。

特に今の世代はそれぞれのペースを大事にしたいという風潮もあるので尚更かもしれません。

実際に内閣府の調べによると、親との同居を考えた場合に、理想の住まい方として、全体の31.8%が「親との近居」と回答をし、20.6%の「親との同居」を大きく引き離しているそうです。

僕も実体験として経験しているのですが、この近居は本当に助かります。マンション内ではありませんが、車で5分くらいで、それでも十分助かりました。

やはり親と一緒に住んでいて本当に助かるなと思うのは、小さな子供がいる時ではないでしょうか?

働いていた僕としてもホントに助かりました。普通なら仕事を休まないといけないことも何度かありましたから。

後々の売却にも有利

後は不動産屋の視点として、あとあとの家族構成の変化にも対応しやすいです。

一戸建ての二世帯住宅というのは、一般的に大きく、将来的に広さを持て余す可能性があります。

売るとしても買う人も限られるため、正直売れにくいです。

近居であれば、物件自体は普通のファミリータイプなので、売却するときも早く売れやすいです。

他にも、もし貸すとなった場合でも大幅なリフォームが必要になったりします。

家族構成やライフスタイルの多様性の観点からいえば、マンションを複数持っていた方が有利だと個人的には思います。

僕らの世代って、今はまだ大丈夫だけれど、そろそろ親のこととか考え始めなければいけない時期ですよね。

あなたも、もしご両親とどうしようか考えているのなら、同居でなく、マンション内近居という選択肢も視野に入れておくのもいいかもしれませんね。

宮田明典

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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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