京都のスタバより、
昨日、京都へ縁があって物件案内に行ってきました。
紅葉シーズンも終わった後だったせいか比較的すいていました。
ハイシーズンになるとどこもすごい人になりますからね。
ちょうど小学生の修学旅行シーズンだったのか名古屋の小学生なんかも結構いました。
あとの残りはほとんど外国人観光客でした。
外国人の比率が高すぎて、何だかこっちが外国に旅行しに来ているかのような錯覚に陥ってしまうような。
そんな観光都市として呼び名が高い京都ですが、不動産の上昇率を見ると東京と同じくらい上昇していることはご存知でしょうか。
実際に物件を見ていても高いと感じました。
今日は何故京都がこれだけ資産価値があるのかを改めて考えてみたいと思います。
昔の街並みが残っている
まず最初に考えられるのは、祇園をはじめとする昔の街並みがあげられます。
もともと京都だけでなく、名古屋や東京にもこのような街並みは残っていましたが、戦争の空襲で焼けてしまいました。
しかし、アメリカは勝った後のことを考えて、京都と奈良は日本の貴重な文化財が特に多くあるため、空襲対象から外したそうです。
文化というのはその国の精神的な支えであって、全て無くしてしまうのは日本の復興に良くない影響を与えると考えたからだそうです。
名古屋なんかは三菱重工業があったこともあり、かなり空襲はひどかったと聞きます。
今でもたまに地盤改良をしていると昔の不発弾なんかが良く出てくるそうですよ。
建物に対する規制の厳しさ
次に考えられるのは、町全体にかかっている建物の規制です。
京都に行くと、ビルや看板が妙に地味な色であることに気がつきませんか?
あれは、京都の街並みの景観を崩さないように、自治体が規制をかけているからです。
他にもビルの高や、建物を建てられる場所も厳しく規制をかけています。
こういった施策があって、京都には新しい建物も出来にくく、結果として今ある不動産が資産価値が保たれています。
京都の街づくりにはヒントがたくさん
京都の街づくりは、これからの日本のモデルとしたいような要素がたくさんあります。
欧米では、京都のように州や自治体が規制をかけて街の景観をつくるということは当たり前のように行われています。
そんな欧米では、家を買うことは街を買うことだと言われているそうです。
そうやって出来た街は秩序のあって美しい景観や資産価値を保っていきます。
今の日本はむしろ逆で、本来住宅建築を規制するはずの調整区域にも家が建てやすいように誘導しています。
無秩序に近い状態で建物が建てられた街の将来はどうなるのでしょうか?
新築住宅はGDPへの貢献度が高く、減らしにくいのも分かりますが、そろそろ本当に真剣に街づくりを考えていかなければいけない時期ではないかなと京都の街並みを見て考えてました。
宮田明典
P.S
ちなみに名古屋市で同じように景観に規制をかけているエリアが、久屋大通公園沿いです。
他にも西区の四軒道エリアや緑区の有松エリアには、歴史的な景観を保存するための法令があります。
そういったエリアはある意味、資産価値の高く保たれる可能性が高いのではないかと思います。