オフィスのデスクより、
3月に決算を迎える会社は多いイメージがあります。
実際に国税庁が発表している決算期別法人数というデータを見てみました。
やはり3月が圧倒的に多く、次に多い9月の倍以上。
決算を迎えるにあたり、企業もあの手この手で売り上げをあげようとしてきます。
住宅市場も活況を迎える
住宅市場においても1~3月は4月までの引っ越しを見越した購入者が多く動きます。
また売る側からみても、購入希望者が増えるこの時期は高く売れやすそうという思惑から、流通物件数も増えます。
売主が不動産業者であれば、決算期に家を売りたいということで、値引き交渉にも応じやすくなる時期でもあります。
様々な思惑が重なるこの時期は、やはり住宅市場も活況を呈します。
銀行も3月が決算期
不動産業者だけでなく、銀行も3月が決算期というところが多いです。
つまり銀行にとっても、たくさん住宅ローンを実行したいという思惑があります。
この時期に合わせていくつかの銀行はキャンペーンを行うところもあります。
見ていて一番多いのは、「がん」なども対象にする保障の充実した団体信用生命保険付きの住宅ローンが金利が割引になるものです。
例えば、本来+0.3%金利上乗せのところが、キャンペーンで-0.1%になったります。
0.1%というと、ピンと来ないかもしれませんが、例えば3,000万円を借りた時、
1.5%が基準金利で35年借りたとすると、その差は総額で約62万円にもなります。
実質的な値引きに近い感じですよね。
来年の10月には消費税の増税も
色んな思惑が重なる3月期ですが、来年にもう一つ大きな影響を及ぼすイベントが控えています。
それは「消費税増税」です。
実際に上がるかどうかは意見の分かれるところですが、気に留めておいた方がいいです。
前回8%に増税になったときも、駆け込み需要が発生し、物件価格やリフォーム価格が一気に上がりました。
次回の増税もおそらく同じような状況が予想されます。
住宅購入を考えるのであれば、タイミングや時期についても検討していきたいところですね。
宮田明典