オフィスのデスクより、
ある程度Webに詳しい方なら分かるかもしれませんが、弊社のHPに来た人がどんな検索キーワードでやってきたのかを見ることができるサービスがあります。
分かるのはあくまでキーワードだけなのですが、このキーワードを見ていると何となく、何が人気があるのか分かってきます。人気のあるキーワードは何といっても検索回数が多いです。
そこで今日は検索の多いキーワードの一つ「格安」の物件をについて説明していきたいと思います。
「格安」の物件ってどうなの?
言い回しは「格安」とか「安い」とか色々あるのですが、何となく調べたいのは「格安の不動産ってないのか?」ということなんだと思います。
やっぱりみんな安ければ安い方がいいのだろうな、と当然といえば当然なのですが、不動産は他の消耗品と違って「相対取引」です。
「相対取引」とは簡単に言うと、売りたい人と買いたい人がいて、その取引間で価格が形成されることをいいます。
通常は売り手であるメーカーや販売店などが価格を決めて、その値段に納得した消費者がその商品を購入します。
しかし、不動産は「相対取引」なので、少し価格形成のことを知っておかないと思わぬ「落とし穴」があります。
相対取引で基本的に「格安」は出ない
不動産には「相対取引」の集積としてできる「相場」というものがあります。そして不動産の取引の目安とされるのは、この「相場」です。
売りたい人は少しでも高く売りたいので、あえて「相場」よりも「格安」に設定することはありません。もし「格安」でもすぐに売りたいという事情をお持ちの方もいるかもしれません。
しかし、そういった事情アリの物件は表には出てきません。どれだけ業者と懇意にして、そういった物件が出たらすぐに情報をくれとお願いしても、なかなか難しいのが現状です。(この辺りは不動産業界の特有な事情もあるので、説明はまたの機会にします。)
そんな中で、ぱっと見て「格安」と思われるような物件はどんな物件なのでしょうか。
不動産には相応しい価格がある
実際にぱっと見て「これ安くない!?」なんて思う物件があるかもしれませんが、大体はそれなりの価格だからその価格であることがほとんどです。
例えば事故物件だとか、再建築不可の物件だったりとか、買いたい人がいなくて値段を下げている状態であったりとか、それなりに理由があります。
つまり、健全な市場原理からして、「格安」の不動産には、それなりの理由があります。
あえて安く買うことにこだわって「格安」の物件を探し続けるのではなく、将来の資産価値が問題なさそうな物件をきちんと相場で買っていくことの方が、よほど健全な買い物になるのが「不動産」という業界です。
ただ相場と比べて明らかに「高い」物件については、よく吟味しなければいけませんし、そういった目をプロに手伝ってもらうことで、より良い不動産購入と資産形成ができるのではないかなと考えています。
世間ではニーズのあるであろう「格安」の物件というキーワードを見ると、よく思う僕の考え方をお伝えしました。あなたの物件探しの上で参考にしていただければと思います。
宮田明典
P.S
相場より高いかそうでないかという見極めは、最近ではWeb上で簡単にできるようになりました。こういった便利なサービスはどんどん活用していきましょう。
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