自宅の書斎より、
先週の週末くらいでしたでしょうか?夕方ごろいつも通り事務所で仕事をしていました。
僕の右手に座っているとある営業が、お客さんに紹介する物件を探していていました。
何か気になる物件を見付けたのでしょうか。色々調べてみるとおかしなことに気がつきます。ネットを見ていて、なぜかレインズには載っていない。
しかしネットには専任媒介と書いてあります。
専任媒介とは、売主さんから見ればお願をした業者一社にしか依頼を出来ないという縛りのある媒介形態です。その代わり不動産業者が物件情報を掲載するレインズに必ず掲載することと法律で決められています。
ポータルサイトには専任と書いてあるのにレインズに載せてない。
ただお客さんには紹介したいのでとりあえず業者に電話をします。そしてその業者から言われたのが「商談中です」の一言。ただうちの営業も食い下がります。
「これって専任媒介なんですよね?何でレインズに載っていないんですか?おかしいですよね。」
ここで女性の受け付けから電話の対応口が変わります。そして、
「この物件は売主様からの意向で売りたい人からいるからレインズには載せないでほしいと言われた。」とのこと。
僕の経験からしてこれは俗にいう「囲い込み」です。いいわけもそれらしいものですが、こういう事情なら本当にプロなら専任媒介で受けることはしません。
よくよく考えたら矛盾だらけのいいわけです。ここで少しムカムカします。
そしてもう一件、紹介したい物件を見付けたようで、違う不動産仲介業者ではありますが、同じようにネット上には専任契約でレインズへの掲載無し。電話すると例のごとく商談中とのこと。
納得はいかないものの、またネットで色々見てたところ2件目の不動産仲介業社がネットで堂々と商談中と言った物件でその週末にオープンハウスを開催しますと広告しています。
うちの営業はたまらずその不動産仲介業者に電話してそのことを言うと、今度は開き直って「オープンハウスが終わるまでレインズには掲載しません。」と。
僕が対応していたわけでは無いですが、なんだかよりムカムカ。怒れてきます。
この手の話は一昔前は大手の方が多いといわれていた話なのですが、今回の2社は中小零細企業です。
これだけ囲い込みという行為が問題になって、不動産業界として変わらなければと思って日々頑張っている僕を含めたくさんの企業がある中で、いまだにこんな時代錯誤なことをしている会社がある。
これはもう同じ不動産仲介業者として許せません。
こんなことして誰が得するのか?それはこの不正行為をしている不動産仲介業者です。
そして損しているのは誰か?それは何も知らない売主さんと、懇意にしている不動産仲介業者から物件の紹介を受けられない買主さんです。
消費者の利益をないがしろにして、自社の利益を優先させるのは、法律違反であり消費者に対する背徳です。
当社では客付け業者として活動していることが多いので、普通の不動産仲介業者よりこういった場面に遭遇することが多いです。
その分どこがこういった不正行為をしているかは、かなり詳細なデータを持っています。
今はこれをどうにかするつもりはありませんが、もしあなたもどこの業者か気になるようでしたらいつでも聞いてくださいね。
宮田明典