オフィスのデスクより、
住宅を購入するにあたってほとんどの人が利用するであろう住宅ローン。
すんなり行く人もいれば、なかなか苦労する人もいます。
人それぞれですが、「どんな流れで審査をすればいいの?」「タイミングは?」など、住宅ローンで抑えておきたいポイントを説明します。
住宅ローンの流れ
住宅ローンには順序があります。
まず始めにするのが「事前審査」。
そして次に「本審査」。
本審査は事前審査に通った人が申し込めます。
本審査の承認が下りれば契約をして、物件の引渡しと同時に住宅ローンの実行という流れになります。
事前審査を申し込むタイミング
まず一番始めの「事前審査」を申し込むタイミングはいつが良いのでしょうか?
私の経験から言うと、「物件を探し始める時」が一番いいと思います。
なぜなら、実際に物件を探していて希望の物件が見つかったとします。
ただその物件が人気がある場合、申込や商談も複数入ります。
通常申し込んだ順番に一番手、二番手とついていくのですが、最近は申し込んだ順番に限らず、「事前審査が通っている人優先」というケースが実務上多くあります。
例えば、あなたが気に入った物件に一番手で申込を入れたとします。
そしてこれから住宅ローンの事前審査をしようとしています。
そこに事前審査に通った二番手から申込が入ったら、二番手が優先的に商談をすることが出来、条件がまとまれば二番手の人にその物件を持って行かれてしまうケースもあります。
すべてのケースでこういう流れになるわけではないものの、実際はどのように進めていけるかは売主に決定権があります。
もし本気で探すのなら、気に入った物件をちゃんと購入できるように事前審査を予め通しておいた方が無難となるわけです。
どうやって事前審査を通せばいいの?
事前審査を通すには、まず「予算」が決まっていなければいけません。
まだ予算がはっきり決まっていない場合は、予算よりも多めの金額で通しておくのが良いと思います。
直接銀行に言って相談するのもいいですし、購入相談をしている不動産会社を通して申し込んでも大丈夫です。
そして事前審査の結果が出たのであれば、「事前審査の承認書」なるものをもらうようにしておきましょう。
準備や段取りがものをいうことも
不動産は同じものが二つとない、個別性の強い商品と言われています。
気に入った物件を購入できるように然るべき準備をしておいた方がいいと思います。
準備が足らなかったおかげで、欲しい物件が目の前で他の人に取られたらどう思いますか?
私は営業としてそのような状況は耐え難いので、なるべく状況を読みつつ準備だけはしておけるように顧客には話をしています。
あなたも本気で探そうと思った時には是非このことを覚えておいてくださいね。
宮田明典