オフィスのデスクより、
先日、ホームステージング協会が主催するホームステージャー2級の講座と資格試験を受けてきました。
ホームステージングとは、「不動産の演出をして価値をあげる」というものです。
イメージしやすいのが分譲マンションのモデルルーム。
色々家具なんか置いてあったりませんか?
実は空っぽのお部屋だと約9割の人が住んだ時のイメージが出来ないと言われています。
家具が入っていない部屋って実際広いのか狭いのか分からず、家具を入れてみたら案外広かった、なんて経験あなたにはありませんか?
日本ではまだまだ普及はしておりませんが、不動産先進国のアメリカではホームステージングをやらないと売れないというくらい普及しています。
環境の整備面でまだ課題があったりもしますが、知名度もここ最近一気に上がってきていますし、増えてくるかもしれませんね。
さて、今回は地震保険について。
先日の記事ではマンションは地震に強いという説を探っていきましたが、そうすると地震保険っていらない?という疑問がわくかもしれません。
実際にマンションの地震保険では戸建とは違い、自分で入るのは部屋の内側部分だけです。
よくマンションの価格そのまま保険をかけると思っている方が多いのですが、実は違います。
保険をかけるのは専有部分のみ
まずマンションの価格には土地の価格が入っていて、土地に火災保険をかけてもしょうがないので分けます。
そしてさらに部屋の内側は専有部分で、そのほかの建物は共用部分となります。
共用部分は管理組合で保険に入るなり対策をするものなのでこれもわけます。
そうすると実は専有部分の保険価格ってかなり小さくなって保険料も随分と安くなります。
実際保険代理店を経営してた立場から、よく「地震保険って入る意味あるの?」と聞かれました。
そりゃあ確かに保険金が下りたとしても、マンションそのものが被害を受けていたら部屋の内部だけ直しても意味ないし、と思うかもしれません。
しかしここで地震保険の本来の意味を考えてみましょう。
地震保険の目的
火災保険では完全復旧が目的ですが、地震保険の目的は被災者の当面の生活費の補てんという意味合いが強いのです。
だからこそ、保険会社と国が折半で保険金を有事に備えて積み立てているのです。
そう考えると地震保険も使いようだなということが分かります。
もう一つ、地震保険は建物だけでなく家財道具も加入できます。
実は建物よりも受け取りやすい保険というのは家財保険です。
建物よりも家財の方が支払い割合は多い
考えてみれば地震が起こって建物は壊れなかったとしても、かなり揺れるので家財の被害はそれなりにあることが想像できるかと思います。
実際に起こった震災時の保険金の支払い割合で言えば家財の方が多いです。
僕は建物もそうですが、出来る限り家財にも加入していただくようにお勧めしてました。
また地震保険というものは国が主導している保険なので、基本的にどこの保険会社で加入しても内容は変わらないですが、保険会社で独自で保障内容を手厚くしている上乗せ商品もあります。
もし地震保険でも完全復旧を目的としたのであれば、そういった商品も検討してみるといいかもしれません。
宮田明典