オフィスのデスクより、
弊社では、コンサルティングに力を入れていることもあり、顧客に物件を探してきてもらうスタイルです。(Selfinなどを活用して自動化しています)
そんな中で「たまに表に出ていない物件があったら紹介してください」と言われることがあります。
そこで今回は、表に出てこない非公開物件について、不動産業界の実情と合わせて、お伝えしたいと思います。
非公開物件って本当にあるの?
よく非公開物件という言葉は、お客様でも不動業者の広告やHPなどでも見かける言葉ですが、非公開物件はあります。
しかしながら、ほとんどが表に出ず取引されています。ちなみに非公開物件の買主は、不動産業者であることがほとんどです。
不動産業者に持ち込まれる物件は、何かしらの事情があって安くてもいいから早く現金化したいというニーズがあるものです。
不動産業者であれば、お金の決済も早いですし(最短1週間くらい)、売る方としても後腐れがないので思惑が合致しやすいのです。
非公開物件を買うことは出来るの?
それでは非公開物件を一般の消費者が買うことが出来るのでしょうか?
結論から言えば、買うことは難しいと考えてください。
理由としては、不動産仲介会社は不動産会社に買ってもらえれば、またその不動産会社がリフォームや新築を建てて売る時にもう一度仲介手数料をもらうことが出来るのです。
不動産仲介業者にとって、不動産業者に買ってもらうということは「一度で二度おいしい」のです。
これが一般の方には非公開物件が回ってこない本当の理由です。
実際のところ非公開物件は無いに等しい
表に出てこずに取引される物件以外は、基本的にほとんどが何らかの形でネットに掲載されます。
中には売主があまり近所に知られたくないからと広告をしないケースがありますが、正直ほとんどありません。
そうやって考えると一般の方が非公開物件を購入することが難しいのであれば、非公開物件は無いに等しいということになります。
「非公開物件」をうたい文句にする不動産会社
色んな不動産仲介業者のホームページを見ていると「非公開物件」の謳い文句を見かけます。
これは同業者から言わせれば「お客を釣る」ために書いてあるだけではありません。
実際そういう会社に問い合わせても、よくネットで物件を見ている方でしたら見たことのある物件しか紹介されないと思います。
これが現実です。しかし、それでも「非公開物件」を売りにするのは、言葉は悪いですが「釣られてしまう人」が一定数いるからです。
日本の不動産業界における「情報格差」や「不透明さ」は、先進国の中でもワースト1です。
家は高い買い物ですから、しっかりした知識を持つことが家探しにおける第一歩です。あなたも正しい知識をもって家探しをしてくださいね。
宮田明典
P.S
正しい知識を身につけるには、勉強会に参加していただくことが一番です。オンラインで開催しておりますので、全国どこからでもご参加いただけます。ぜひご参加ください。