オフィスのデスクより、
東日本の時に、千葉県を中心に起こった液状化現象。あなたは覚えていますでしょうか?
もともと千葉県では埋め立てた土地が多くあり、特にディズニーランドのある浦安市では85%が液状化したと言われています。
ここ名古屋においても海に近いエリアを筆頭に液状化の可能性が高いエリアとされています。
液状化と聞くとお世辞にもいいイメージはありませんが、視点を変えるとそうでもないこともあります。
ここでは液状化について詳しくご説明していきます。
液状化現象とは?
液状化現象とは、地震の時に表層近くにある水を含んだ砂質土の層が揺れによって液体化することです。
舗装や建物の重さを受け、浮き沈みをします。
建物が傾いたり、水道管が浮き出たり、町全体がダメージを受けます。
その他、液体化した水が道路にあふれていた映像も流れていました。
東日本大震災の時の千葉県や阪神・淡路大震災や新潟地震でも多くの液状化被害が発生しました。
液状化による免震効果
あの液状化現象が起こった映像だけ見ていると、とても被害が大きく感じますが、実は液状化が起こったエリアでは、水が出て家が傾く以外の大きな損傷が少ないという特徴もあります。
浦安市でもあれだけの長い揺れの中ですが、コップ一つ割れていない世帯も数多くあったようですし、1964年の新潟地震で起こった4階建てマンションの倒壊でも死者は0人です。
これは豆腐のようにぷるぷると液状化した柔らかい地盤が、地震の衝撃を吸収したと言われています。
つまり天然の免震効果が働いたということです。
液状化が起こるとその土地は強くなる
液状化が起こると、地盤に含まれていた水分が出ていくので、地盤はより固くなっていくと言われています。
また傾いた建物についても色んな工法がありますが、平均で2~300万円ほどで直せるようです。
確か千葉県では、液状化にあった家に対して100万円くらいの補助金が出ていたと思います。
またマンションについては液状化に対する被害はなく、マンションは液状化に強いと言われる定説を証明するような格好になりました。
いかがでしょうか?
なんとなく、液状化ときいて悪いイメージしか持っていないかもしれませんが、見方を変えれば液状化も決して悪いことではないということが分かっていただけたと思います。
名古屋市でも特に名古屋駅から西や南の方は液状化する可能性が高いと言われていますが、悲観的に捉えるだけでなく、色んな視点を持って判断していただければと思います。
宮田明典