オフィスのデスクより、
ここ最近、Yahooニュースなどを見ていると、「新築マンションが驚くほど売れていない理由」とか「新築マンションの在庫がすごいことになっている」といったニュースを良く見かけます。
ただいつも思うのは、これは東京の話であって愛知県の話ではありません。それじゃあ、名古屋ならびに愛知県のマンション動向はどうなのかと気になり、データを探してみました。
そこで見付けたのが以下のデータです。
(参照:http://www.kantei.ne.jp/release/PDFs/86hakusyo-cyubu.pdf)
中部圏の価格形成はとても優秀!
一年前のものなので、直近のものはまだ分かりませんが、中部圏のマンションが2105年に急に上がっているのが分かると思います。これはリニアが出来る影響で名古屋駅周辺の再開発がエリアの価格を押し上げたことが原因とされています。
そして中古マンションはというと、ここのところ一定して微増といったところです。リーマンショックが起こったのが2008年ですから、あれだけの経済状況でもなお価格が安定しているという優秀さも注目に値すると思います。
2016年はどうだったのか?
残念ながら新築のデータはありませんが、2015年12月~2016年12月までの中古マンションのデータがあります。
(参照:http://www.chubu-reins.or.jp/reinspdf/data/pr_aichi1.pdf)
これは在庫物件の件数と価格ですが、急激に増えているのが分かります。在庫物件とは今市場に出回っている物件の総量のことです。期間は成約物件のグラフと変わりません。
なぜこれだけ在庫物件の件数と価格が伸びてきているかというと、買取再販業者の増加が一因として挙げられます。
東京から進出してきた企業も多く、東京のような値段設定をしています。物件はガンガン仕入れています。その結果、在庫物件の件数と価格が急上昇した原因です。
次にこのグラフを見てください。
(参照:http://www.chubu-reins.or.jp/reinspdf/data/pr_aichi1.pdf)
愛知県民はとってもお買い物上手
このグラフは成約価格と成約件数です。成約価格は1年を通してわずかな上昇。件数も増えています。
このグラフを見て気がつくことは、愛知県民は相場に比べて高いマンションには手を出さず、適正な価格のマンションをしっかり見極めて購入しているという事実です。
どうですか?これが愛知県民です!お買い物上手というか、賢いです。これは是非とも秘密のケンミンSHOWで取り上げてほしいくらいです。
リニアの影響でこれからも価格上昇圧力はあると思いますが、あくまでも実需の価格形成をこれからも続けていけたら、とってもいいことですね。
宮田明典