オフィスのデスクより、
あなたは、ご希望のエリアの成約事例が知りたいと思った時、どうしますか?
気になる物件があれば、その価格が適正なのか気になりますよね。
不動産仲介業者に聞ければ一番早いのですが、自分でも調べてみたいということもあるかもしれません。
そんな時に役に立つのが、レインズが提供している「成約価格を基にした不動産取引情報サイト レインズマーケットインフォメーション」というサイトです。
レインズとは不動産事業者だけが見ることが出来る全国の流通物件の共有データベースのことです。
このレインズには、販売中の物件情報だけでなく成約になった物件の価格も登録されています。
不動産仲介業者が成約事例を調べる時に参考にしています。
あまり知られていませんが、実は一般向けにも公開されているのです。
レインズマーケットインフォメーションの注意点
ただそうはいうものの何点か注意点もあります。
①すべての成約事例が載っているわけでは無い。
大体載っている成約事例の件数ですが、僕が見ている限りほんのごく一部しか載っていません。
これはこのサイトに限ったことではなく、レインズに成約事例を載せることが義務化されていないからです。
ですので、希望のエリアでは載っていないこともあり得ます。
②個人情報の観点から対象地がざっくり
不動産事業者が見る成約事例であればピンポイントで見ることが出来るのですが、このサイトでは消費者向けということもあり、個人情報の観点から詳細な場所が特定できないようになっています。
なのでどちらかといえばざっくりとした目安程度になるかもしれません。
相場を見ているプロの目も必要
ざっくりとした相場観のイメージはこのサイトを使えば把握できると思います。
しかしより細かく見ていこうと思えば、やはりプロの力を借りるのがいいかもしれません。
地場の不動産屋さんなんかでは、そのエリアでのほとんどの動きを把握している場合もあります。
当社であれば、これまで3年ほどで1200件以上の物件を取り扱ってきたので(すべてを取引したわけではないですが)、そのデータベースがあります。
エクセルで作った簡単なものですが、レインズの成約事例を合わせて使うことで、より詳しく知ることが出来るようになっています。
アメリカではすべての事例が公開されている
不動産先進国といわれるアメリカでは成約事例の登録が義務化されていて、尚且つすべて一般に公開されています。
日本でもレインズを公開するしないの議論はありますが、情報格差で商売してきた日本ではまだ時間がかかるかもしれません。
しかし、これから情報化がより一層進む中でこういった情報がより多く公開されていくかもしれないですね。
宮田明典
P.S
サイトのURLを以下に貼っておきます。是非ご参考にしてください。
http://www.contract.reins.or.jp/search/displayAreaConditionBLogic.do