自宅の書斎より、
今日のブログは、普段の文字だけの記事でなく、動画を参考に解説するスタイルの記事になります。
これからマンションの購入をお考えの方、すでに購入されている方、全員に見ていただきたい内容となっています。
まずはこちらの動画をご覧ください。
名古屋の番組になりますが、全国のマンションに通じるもので、7分半ほどの動画ですぐに見ることができます。
こちらの動画を見ていただいた後に、私の解説を読むとより理解が深まるのではないかと思います。
この動画で解説していることを要約しながら解説します。
大規模修繕工事費はマンションによって雲泥の差が出る
動画内でもありましたが、そもそも工事業者が提案をしてくる大規模修繕工事の内容に無駄が多いということです。
事例にもありますが、必要があるところとないところを見極めて無駄を省くだけて、4000万円(およそ30%)も削減できるのです。
独立した第三者のプロに依頼する
今回、大規模修繕工事費の削減に大きく貢献してくれたのが「マンション管理士」です。
マンション管理士はその名の通り、マンションの管理業務や運営に特化した資格者で、マンションの管理会社に勤務する「勤務型」と、どこにも所属せず自立している「独立型」があります。
どちらがお勧めかといえば「独立型」です。
マンションの管理において、一般の消費者と管理会社とでは知識の違いも大きすぎるので、このようなプロの第三者の存在が欠かせません。
ハウスクローバーでは、まだプラットフォーム化はできていませんが、水面下で購入者から依頼があればマンション管理士をご紹介させていただいています。
今後はマンション管理士が探せるプラットフォームも構築予定でいます。
注意点としては、総会などで独立型のマンション管理士を入れる提案をすると管理会社が嫌がります。
なぜか?
自分たちの収入が減ってしまうからです。
実際過去にマンション管理士を紹介した組合でも、管理会社の妨害工作にあっているところもありますした。
管理会社がなんと言っても、最終的な決定権は管理組合にあることを覚えておきましょう。
設計コンサルタントと管理会社の関係
国土交通省も管理会社のやり方を問題視しています。
この動画では、設計コンサルタントと工事業者の癒着が問題視されていますが、この設計コンサルタントの選定に大きく関わっているのが管理会社です。
この意味がわかりますでしょうか?
つまり、管理会社も設計コンサルタントと工事業者と癒着していることが多いです。
それぞれにキックバックが流れて、その財源はマンションの住人が毎月支払っている修繕積立金の中から賄われています。
積立金が将来どうなるかは管理組合の意識で変えられる
管理会社の言いなりになるか、管理組合が主体的に活動できているか、この両者の違いが将来の積立金がどうなるかを変えます。
管理に興味を持たずに人任せになってしまうと、管理会社の提案のままに工事をしていき、気がついたら大幅に修繕積立金が不足するという事態になります。
他の記事でも言及していますが、修繕積立金が大幅に足りなくなるマンションの割合は3割以上にのぼります。
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https://houseclouver.jp/blog/?s=%E4%BF%AE%E7%B9%95%E7%A9%8D%E7%AB%8B%E9%87%91&st_cs=1
houseclouver.jp
管理組合が機能しているマンションは調査で炙り出せる
毎月の修繕積立金がいくらで運用できているかは、マンションの資産価値にも直結します。
足りずに大幅に値上げしているマンションは価格が落ちます。
私が仲介サービスの付加価値としているマンションの管理調査では、管理組合が機能しているかどうかの見極めをします。
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マンション管理組合の調査サービス
マンションの財務状況を調査するインスペクションサービスです。マンションの価値は、立地と管理で決まります。買ってはいけないマンションを買わないように、事前に財務状況を見分けることで判断の大きな手助けとな ...
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これらの内容は数字を見る人が見たら、判断ができるのです。
ご自身の資産としての価値を保つためにも、またマンションを購入するときに、ハイリスクな物件を買わないためにも、管理に関しては今一度、意識を変えるようにしていただければと思います。
「マンションは管理を見て買え」
マンション業界に古くから伝わる格言です。