自宅の書斎より、
ここ数年、東京都内のマンション相場がバブル期を超えたと騒がれていますよね。
このマンション相場はバブルであればいつか弾けるのでは?と考える方もいらっしゃるかもしれません。
しかし私の考えは少し違っていて、今の都内のマンション相場は一昔前のバブルとは少し違う気がしています。
今の市況はバブルとは違う
バブル(経済)とは、その名の通り「泡」という意味で、実態の価値以上の評価(泡の部分)が生じている経済状態のことを言います。
わかりやすく言うと実力以上に評価されてしまっているという状態ですね。
そして今の都内の相場はというと、とても実力以上に評価されている状況には思えないんですよね。
適正なマンション相場であると考える理由
コロナ禍で都内の人口は一時的になりましたが、今は人口が戻ってきているのではないでしょうか?
海外からの旅行者も増えましたし、仕事での往来も増えています。
そして都内ではすでに新築が建てられる場所は少ないので、需要は伸び続けるものの、供給はそこまで増えていきません。
つまり需要によって相場が成り立っているので、下がりにくいという考え方です。
もちろん他にも相場に与える影響はたくさんありますが、それについてはこちらの記事を参考にしてください
[blogcard url="https://houseclouver.jp/manshion-souba/"]
成熟した国は都心部に人口が集中する
これからの日本では人口の減少がさらに進んでいきますが、その減り方はエリアによって大きく変わります。
日本は成熟した国であり、成熟した国では都心部に人口が集中します。
これは日本だけに限った話ではなく、世界中でそのような動きになっています。
日本で言えば、7大都市に人口が集まっていくのではないでしょうか。
その中心となるのが東京・大阪・名古屋になると思います。
そして地方都市はどんどん人口が減っていき、中には消滅していく自治体も多いと予想されます。
実際に今の日本の不動産相場が上がっていると言っても、それは都市部に限った話で、地方は下がり続けています。
この状況こそが、今のマンション相場がバブルではないと考える理由です。
だからこそ、これから家を買うときは広い意味での立地(どの自治体)に住むかという問題が大きくなってくると思います。
駅がいくら近くても、普通電車しか停まらない、消滅可能性都市であっては意味がありません。
これからの住宅購入は人口動態の視点も必要になってくるのではないかなと考えています。