時事・知識・マインド

液状化の起こりやすい地盤って?

2018年9月18日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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自宅の書斎より、

先日の北海道の地震で、液状化や地盤沈下の被害にあった札幌市清田区。インフラの復旧工事が来春以降になるほどのダメージを負った地区です。

建物が傾いて沈んでいる映像はかなりショッキングでした。

実際名古屋でも液状化マップを見ると分かるように、半分ほどは液状化の影響を受けると言われているエリアです。

そして一般的に液状化は地盤が柔らかいエリアで起こると考えられていますが、実はそれだけではありません。

液状化や地盤沈下が発生しやすい「盛土」

家を建てる際、丘や斜面になっているところでは、「切土」や「盛土」によって平面にします。

そして「切土」は一般的に災害に強いと言われていますが、「盛土」は災害に弱いと言われています。

そして、北海道地震で被害を受けた札幌市清田区内の被災地は「谷埋め型の盛土造成地」と言われています。これは谷や沢を埋めた盛土のことをいいます。

その中で今日のテーマにしたいのが「大規模盛土造成地」と言われる地区です。

大規模盛土造成地とは?


(出典:名古屋市HPより)

大規模盛土造成地とは、上図のように盛土造成地の中でも比較的大規模な造成のことをいいます。そして、この大規模盛土造成地では地震時に盛土の底面部を滑り面として旧地形に沿って滑動崩落が発生する可能性があると言われています。

この「滑動崩落」が先の北海道地震で、被害にあったエリアに発生したのではないかと思います。

名古屋市にも存在する大規模盛土造成地

実はここ名古屋市でもこの大規模盛土造成地は存在しています。液状化ハザードマップを見ると、ほとんど液状化の可能性が無いようなエリアでも、ところどころ液状化の可能性を示す色が付いていたりします。

実はこれは大規模盛土造成地によるものです。実際に公表もされているので、ぜひチェックしておいてください。

http://www.city.nagoya.jp/jutakutoshi/cmsfiles/contents/0000045/45528/map.pdf

HPなどでは「盛土の危険度を表すものではない」と書かれていますが、液状化や地盤沈下の可能性が否定できないことには変わりありません。

あなたも北海道地震の例を参考に、なるべく災害リスクの低いエリアを選ぶようにしたいですね。

宮田明典

P.S

弊社では、物件資料作成時に災害リスクの判定も合わせて行っております。目視による判定ではなく、システムが様々な地図を自動で重ね合わせて、液状化や土砂災害、水害など様々なリスクを判定します。

もし気になる物件などあれば、物件のリンクページをメールなどで送っていただくか、Selfinの問い合わせ機能を使って問い合わせてください。

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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