オフィスのデスクより、
定期的にウォッチしている価格動向。これから購入を考えている人にとっては非常に気になる指標だと思います。
愛知県では、1か月ごとに成約データを集計していて、これまでの価格動向を振り返ることが出来ます。そこで今日は平成28年と平成29年の価格動向を振り返りつつ、今後の傾向を考えていきたいと思います。
中古マンションは上昇傾向
まず名古屋市で一番取引の多い、中古マンションの動向から見ていきます。
赤枠で囲った部分をご覧になっていただきたいのですが、平成28年1月から平成29年12月まで成約平米単価を追っかけていくと、2年間で1割強も価格が上昇しているのが分かると思います。
マンションはオリンピックを境に下落するという説もありますが、個人的にその話はどちらかといえば東京の話で、名古屋はリニア開通に向けてこの傾向はしばらく続くのかなと思って見ています。
ただ傾向を見ていると、夏頃に価格が下がる傾向にあります。引っ越しに向かない時期であったり夏休みもあって、あまり家探しに身が入らない時期かもしれないですが、実はそういう時期に動いた方がいい買い物が出来るのかもしれません。
中古戸建ては横ばい
中古戸建ては、2年間を通じてほぼ横ばいです。平均土地面積や建物面積もほぼ変わっていません。
マンションと違い、戸建は投資マネーが流入しにくい分、実需に近い価格形成になっていると思います。マンションと同じく夏場の価格が下がる傾向が見て取れます。
新築戸建てもほぼ横ばい
新築の平均価格も中古住宅と同じようにほとんど変わっていません。気になるのは、成約件数はほとんど変わらないのに、在庫物件の件数が以上に増えていること。
新築は少し供給過剰感が出てきていると見ることが出来ます。新築は年末年始が安くなる傾向が見て取れます。
土地価格は上昇傾向
土地は上昇傾向が見て取れます。土地価格が上昇しているのに新築価格が横ばいなのは、一時期に比べて建築コストが下がっていることが考えられます。
あくまでこれらの数字は平均の数字ですので、個別で見ていけば、より上昇しているエリアや下降しているエリアが存在しています。今の時期に、下降しているエリアは将来のリセールにも不安が残ります。
これらのデータを参考に全体の傾向を理解しつつ、よりよい家探しのお役に立てていただければと思います。
宮田明典
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