オフィスのデスクより、
ここ最近、住宅を購入する時に資産価値を考える方が増えてきているように感じます。僕が講師をするセミナーなどでも、よく資産価値に注意しましょうと言っているので余計にその傾向があるのかもしれません。
中古住宅を購入しても、転勤や転職、家族構成の変化によっていずれ売却することが出てくるかもしれません。その時には人に売ったり貸したりすることが必要になってきます。
自分が購入した家が売れやすいか、いくらで売れるかは、住む場所や条件によって変わってきます。実際に売れやすい、貸しやすい立地は、何か住み替える事情が出来た時に非常に心強い要素になります。
ここでは、どんな中古住宅が売れやすいのか、貸しやすいのかを見分けるポイントを説明したいと思います。物件を選ぶ時の参考にしていただければと思います。
物件査定は立地から
もし物件を売却しようとした時に、不動産仲介業者に査定を依頼すると、まずは立地の査定から入ります。そのエリアの相場を調べたうえで、個別の住宅や内装、リフォーム歴などについて評価をしていきます。
つまり、資産価値の要点はまず「立地」です。この立地に難があれば、それだけで資産価値がグッと下がります。どんな内装が綺麗にリノベーションしてあったとしても、資産価値は立地で評価されます。このことを大前提に覚えておきましょう。
立地は利便性や駅近が評価されやすい
資産価値が評価されやすい立地とは、ずばり利便性の高いところです。また、地域によっては学区によって資産価値が評価される場所もあります。名古屋にもそのような立地は存在しています。
逆に名古屋市でも駅から離れていたり、バス便しかないようなところは、今後は人口が減る中で、競争力が低下していく可能性はあります。
その他、商業施設やオフィスが混在していたり、工場地帯にある住宅なども資産価値は低くなる傾向が見られます。
都心まで近い方が評価されやすい
立地に関しては中心部から近い方が評価が高くなる傾向があります。これからは昔のように職場に通うのに片道一時間かけるような時代ではありません。職住近接が評価されやすい時代になっていきます。
もちろん、駅近や都心まで近い物件は住みたいと考える人が多くなるため、売る時だけでなく、貸すときにでも評価は高くなります。それだけ立地には力があることを是非覚えておいてください。
日当たりや風通し、眺望なども評価のポイントに
その他立地だけではなく、物件の日当たりや風通し、眺望なども評価のポイントになります。マンションの高層階ほど値段が高くなるのはこのためです。
また一戸建てではマンションのような高層階が存在するわけではないので、周辺の建物の立て込み具合が大きなポイントになります。一般的に評価が高いのは南側道路です。南側道路では日当たりに影響するような建物が建つことがないため、資産価値が評価される傾向にあります。
現状の日当たりが良くても、南側が広い空き地や、駐車場になっている場合は、将来大きな建物が建つ可能性もあるので気を付けるようにしましょう。
また第一種低層住居専用地域などは、日照権に対する規制が厳しいため、資産価値が保たれやすい傾向があります。名古屋市の高級住宅街は大方この第一種低層住居専用地域に当てはまります。
これから人口が減っていく時代、住宅を購入する時の「解」は、資産価値がある家を探すことだと考えています。あなたも是非これらのポイントを念頭に家探しをしてみてください。
宮田明典
P.S
資産価値のある物件、買ってはいけない物件の見極め方を伝授します。
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