オフィスのデスクより、
よく戸建を案内している時に聞くセリフが、「マンションは管理費や修繕積立金があるから高い」というもの。
確かに戸建であれば、マンションでかかるような管理費や修繕積立金といったランニングコストはかかりません。
しかし実際のところはどうなのでしょうか?
今回はそのランニングコストについて、金銭面だけではなく色んな側面から考えてみたいと思います。
修繕積立金は、戸建でも変わらない
まず月々のランニングコストでマンションには強制的に修繕のための費用として徴収される修繕積立金というものが存在します。
これは防水や外壁、エレベータの交換など様々な修繕に使われる費用です。
戸建には月々強制的に徴収される費用はありませんが、戸建に修繕費用がかからないというわけではありません。
戸建にも防水や外壁の塗り直しなど、マンションと同じようにかかってきます。
あるデータによれば、マンションも戸建も修繕にかかる費用の総和はそこまで変わらないと言われています。
なのでここでは月々のランニングコストのうち、特に管理費に注目して考えたいと思います。
管理費は何に使われるお金か?
管理費とは共用部の維持管理にかかる費用のことです。
例えばエレベーターの保守メンテナンスや給排水設備の保守メンテナンスや共用部の電気代。
その他敷地内の清掃費や植栽の管理費用、そして管理人さんなどの人件費などが管理費から支払われます。
国土交通省のデータを見ると東海圏のマンションの管理費の平均は平米当たり、135円です。
平均的な広さの70㎡の部屋を想定すると、管理費は9,450円が平均ということになります。
この9,450円という月々管理費として徴収されるお金が損かどうか、ということになります。
戸建に住んでみて分かる管理費の意義
僕は生まれてから大学に入学するまでと、24歳から32歳までを戸建で過ごしております。
そんな戸建に長く住んだ僕の意見なのですが、戸建に住むということは庭の草むしりや手入れに始まり、家の前の道路の掃除。
近隣と共同のゴミ置き場があれば、掃除当番が回ってくるとゴミ収集車が来るまでは出かけられないなど、結構手間暇がかかります。
庭がそこそこ広いと、草むしりに丸一日くらい平気でかかります。
草が伸びるのは比較的夏場になるので、蚊との戦いには結構苦労しました。
共働きも増えて忙しい現代人にとっては、生活上の手間をすべてやってもらえるのであれば、月10,000円ほどの管理費は決して高くはないという考え方もあります。
あなたはどのように感じますか?
宮田明典