自宅の書斎より、
かねてより少子高齢化が進み、2018年には世帯数も減少すると言われています。
またモノも溢れる時代で、価値感も多様化してきました。
これらの社会の変化は、住宅に求める理想にも変化をもたらしてきました。
少子高齢化によって、理想の家といものがどう変わってきたかについて考えてみたいと思います。
家族の少人数化
一つの家族の人数が少子化や核家族化により減ってきています。
一昔前なら広くて部屋数の多い家が好まれる傾向にありましたが、最近ではよりコンパクトで間取りや広さのある家が好まれるようになってきました。
マンションでは1LDKや2LDKなど、リビングの広い単身者向けのマンションやDINKS向けのマンションが増えてきました。
逆に2世帯住宅に対応した一戸建ては比較的物件の動きが鈍くなってきております。
家族の人数が減ったことによって求められる部屋の間取りや広さが変わったように感じます。
見直される二世帯住宅
社会的な変化で二世帯住宅や広めの一戸建ての人気はやや落ちてきてはいるものの、こういった時代だからこそ見直されてもいます。
共働きで子供がいる世帯にとっては、同居の親が子供の面倒を見てくれることで、より仕事と子育てのしやすい環境になります。
子供からしてみたら、祖父母の愛情に触れることはとてもいいことだと思いますし、祖父母にとってもハリがあり、いつまでも元気でいられるようになります。
東日本大震災によって家族の絆が見直されたところもあるのではないでしょうか?
増える近居二世帯
また最近では同じ家の中に二世帯が住む「同居」ではなく、同じマンション内の別々の部屋に二世帯で住むなど、「近居」という考え方も広まりつつあります。
ひとつ屋根の下に住むのは、嫁姑の問題やプライバシーの問題もありますが、近居であれば、程よい距離感で二世帯住宅のいいところ取りが出来ます。
また将来売却するときにも、二世帯住宅よりも売却がしやすいというメリットもあります。
こうやって考えていると、何があるか読みにくい世の中だからこそ、フレキシブルな対応が出来る住宅というのが、こんな時代の理想の住まいなのかもしれませんね。
宮田明典
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