オフィスのデスクより、
2017年の路線価が国税庁から発表されました。
今年の名古屋の最高額は13年連続で名古屋駅前だったそうですが、再開発も一息ついたこともあり、伸び率では前年度より緩やかになりました。
今回は、今さら聞けない路線価の他に、固定資産税評価額や公示価格の意味や違いについてご説明します。
公示価格とは?
公示価格とは、国土交通省が定めた標準地という地点を定め、そのポイントを対象に毎年1月1日時点の価格公示するものです。
実際の土地の取引において、公示価格が絶対ではありませんが、参考にはされています。
僕もある土地の値段を知りたい時には、取引履歴や近隣の価格や、この公示価格を見て総合的に判断します。
ネットで見ることが出来るので、土地のある程度の目安を知りたいのであれば参考にしてみるといいと思います。
ちなみにこの公示価格の標準値は、周辺の類似する土地の指標となる性質であるため、狭かったり広すぎる土地は選ばれません。
あくまで取引の参考になる平均的な土地が選ばれるようになっています。
路線価とは?
そして路線価とは、路線価とは相続税や贈与税の算定基準として利用される数字です。
公示価格の7割ほどの価格になります。
そしてその名の通り、土地の前面道路に値段が付いており、前面道路が広い方が評価は高くなります。
また道路付きが狭かったりする場合はさらに減額されたりします。
固定資産税評価額とは
固定資産税評価額とはその名の通り、固定資産税を計算するための評価額です。
公示価格の8割ほどと言われています。
公示価格へ割り戻したい場合は、0.8で割ると公示価格になります。
この計算式を知っていれば、何となくでもその土地の時価に近いものが分かると思います。
ここの路線価いくら?という質問はナンセンスです
案内をしていると、「この辺の取引相場はいくらくらい?」とは良く聞かれますが、たまに「ここの路線価いくら?」と聞く方が稀にですが、いらっしゃいます。
不動産仲介業者なので相場についてはある程度分かりますが、流石に路線価は分からないかと。
もしかしたら僕が知らないだけかもしれませんが、たぶん大多数は分からないと思います。
路線価はそもそも税金を計算するための数字なので、知ってどうなるのかなという風に感じます。
このケースは、恐らく、よくニュースになるので何となく相場と勘違いして使っている可能性が高いと予想されます。
他にも営業マンの中には、路線価を聞く人は変に身構えてしまうと言う人もいます。
あなたも、相場を知りたいのであれば普通に「相場」と聞くようにしてくださいね。
宮田明典