自宅の書斎より
11月から新しい社員が2人入社しました。入社時のレクレーションの中で当社が採用しているシステム関係をシステムの説明をしていたら、新入社員の一人がやたらと感動しています。
彼は不動産業界が初めてで、ここまでIT化が進んでいると思わなかったようです。
例えば、当社の業務でシステムを採用しているのは、まず顧客管理システムでしょうか。簡単に物件資料が作れるシステムなんかもあります。他にも今は法務局に行かなくてもインターネットで謄本も取れます。
昔は手間と時間がかかっていた業務が今ではIT化によって効率化されています。
こちらからすると当たり前のことなのですが、外から見るとイメージとだいぶギャップがあったようで驚いていました。
今は不動産業界に限らずIT化によって業務内容や仕事の進め方がどんどん変わっていっています。仕事も効率化され、より生産的な仕事ができるようになったのかと言われれば、そういうわけでもありませんが、消費者にとってはいいことが多いのではないでしょうか。
現在、不動産業界ではITを利用したある取り組みが試験的に運用されています。
あなたは何かわかりますでしょうか?
答えは、「IT重説」と呼ばれるものです。
これは文字通り、面前でなくインターネットを通じて重要事項の説明を行いうというものです。IT重説によって、遠隔地でも説明を聞くことが出来たり、合意のもと録画をしたうえで後から確認ができるようになったりします。
インターネットを通じた取引であることから、分からないことがあれば調べたりも出来、なんだかよく分からないけど終わっていたという事態は防げるようになると思います。
実際、当社では重要事項の説明の前に、理解が深まるように事前にメールなどで重要事項説明書を送るようにしています。
この重要事項説明書には契約書の案も一緒につくので、細かい契約条件を事前に確認してもらったり、分からないことを当日質問していただけるようにすることが出来ます。
会社によっては、契約当日の契約捺印前に説明するところも多いですが、不動産取引になれていない消費者がいきなり重要事項の説明を受けたところで何が分からないかが分からないという状態になりかねません。そしていざ問題が起こった時に、こんな内容になっているなんて思っても見なかったということが起こります。
このIT重説は、そういったトラブルを防ぐとともに消費者の理解を深めてくれる制度だと思います。今現在は、賃貸で尚且つ法人契約のものに限られてテスト運用がされていますが、より利用範囲が増えていけばいいのになと感じてます。
保険の契約などでもペーパーレス取引が増えてきていますね。電子署名なんかも最近ではそんなに珍しくありません。
IT化によってより良い業務のあり方が広がっていくといいですね。
宮田明典