オフィスのデスクより、
先日の日曜日、映画の「ゴジラ」を見てきました。日本のゴジラシリーズの中で最高動員数を記録しているとのことで、見てみたいと思っていた中で、ようやく行くことが出来ました。
これまでのゴジラとは違い、ゴジラよりもそれに対応する人たちのヒューマンドラマにスポットを当てたもので、新鮮でした。なかなか日本の映画らしく、深いな、と感じるような映画でした。個人的には下馬評ほどはと思いましたが、面白かったです。2度3度見たらより面白さがじわじわと来るかもしれないです。
しかし、このゴジラ、もう東京の街をめっちゃくちゃにしていくんですよね。まあそれが、こういった映画の醍醐味なのですが、この破壊された家やビルってどうなるんだろう?と思ってしまいました。
ちょっと不動産屋さんというか、元代理店経営といった視点から見てしまいました。そして元保険屋として、このケースで保険は出るのかどうか考えてみました。
まず火災保険には天災(地震・噴火・津波)は免責(地震保険を付ければでます)となっていますが、ゴジラの場合は天災に当たらないだろうと。またテロや騒じょうといった免責条項にも当てはまりません。保険をやっていたのは少し昔の話なのですが、免責には当てはまらない気がします。
そしてどの補償で支払われるのかというと、おそらく「その他の事故」というジャンルで出るかと思います。保険会社によって呼び名は違いますが、火災や落雷、水災などや車両などの衝突など、決まった事故以外のもに対応する補償です。
地震保険であれば、国と共同で別に積み立てられているので、支払財源の確保や保険会社の経営への影響は軽微ですが、ゴジラの場合は保険会社は完全に自社のお金で支払わなければいけないので、保険会社の一つや二つくらい潰れそうだなと感じました。
流石にリアルタイムでそんなことを考えながら見ているわけではありませんが、職業病ですよね。
ちなみに、この保障は自動的に含まれる項目では無く、脱着することが可能な保障になっていると思います。実際に保険事故で一番件数や支払いが多かったのは実はこの「その他の事故」の補償です。
例えばお子さんが家の中でボールで遊んでてガラスを割ってしまった、洗面器に物を落としたら割れてしまった、とか案外ありそうな事故が支払いの対象になります。
家を買うと同時に火災保険に加入するケースがほとんどですが、お金がないからと補償を削ってしまう方も散見されますが、基本的にはフルプランが理想的です。
たしかに何もなければ勿体なく感じるかもしれませんが、もし何か起これば何百万という損失はすぐに出たりします。貯金に余裕がある方はいいかもしれませんが、ほとんどの方はそういうわけにもいかないと思います。
保険の考え方はリスクを持つか、保険に転換するかの選択です。
決済引渡し前は、何かとバタバタして保険に関してはあまり考えずに入ってしまわないように、あらかじめ時間をとってゆっくり検討したほうがいいと思います。
さすがにゴジラが襲ってくることは無いと思いますが、今の世の中何が起こるか分かりませんよ。
あなたは、リスクに対して正しい備えを考えていますか?
宮田明典
P.S
ちなみに家だけでなく、自動車も車両保険に入っていれば保険でおりるかと思われます。ただ保険会社の人間ではありませんので、あくまで参考程度にしてくださいね。