住宅ローン

住宅ローンの繰上返済、どの資産運用よりも最強説!?

2018年3月3日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

タンス預金率が高止まりしているようです。

昨年のニュースでは、タンス預金が43兆円にも達したとありました。

2016年末の日本の現金の残高は102.4兆円とのことでした。

なのでおよそ4割の現金が市場に流通せずタンスに眠っているというのだから、とんでもない額です。

最近でこそ、少しずつ資産運用の必然性が叫ばれ、国を挙げて推進していますが、まだまだタンス預金が減るには時間がかかりそうですね。

さて、今回はそんな資産運用の中で、住宅ローンの「繰上返済」最強説を解説したいと思います。

繰上返済とは?

繰上返済とは、ローンを借りている時に、まとまったお金を通常の返済とは別で返すことをいいます。

また住宅ローンの繰上返済には2つのタイプがあります。

一つは返済期間を短縮する「期間短縮型」。

もう一つは毎月の返済額を低減する「返済額低減型」。

どちらを選んだ方が良いのかは、状況によりますが、金融効果が大きいのは「期間短縮型」と言われています。

一般的に繰上返済という言葉はこの「期間短縮型」と解釈してもよいと思います。

繰上返済の金融効果は?

繰上返済の金融効果はどれくらいのものなのでしょうか。

計算してみたいと思います。

例えば住宅ローンを、2,500万円を35年・金利1.5%の条件で借り入れた時、3年後に100万円の繰上返済(期間短縮型)をしたとします。

期間短縮型の場合、毎月の返済額が変わりませんが、返済期間は1年8カ月短くなります。

そして軽減できる金利の総額は、60万円にもなります。

100万円に対して60万円と考えると年率で言えば60%です。

これだけリスクが少なく、高利率な投資商品が世の中にどれだけあるのでしょうか?

これこそが、「繰上返済」最強説の所以です。

繰上返済の注意点

そんな金融効果も高い繰上返済ですがいくつか注意点もあります。

それは、常にこれだけ金融効果が望めるわけでもなく、借り手から時間が経てば経つほど、得する利息は減り、金融効果は逓減していきます。

また繰上返済の盲点になりがちですが、返す優先順位として挙げられるのは、「金利が高いもの」、そして次に「借入額が多いもの」です。

例えば、住宅ローンと自動車ローンがあった時、今は住宅ローンの金利も低いので、同じ100万円を返すなら、状況によっては自動車ローンを返した方が金融効果が高い場合もあります。

その他にも、住宅ローンを借りる時に、団体信用生命保険に加入するケースが大半なので、そのメリットを享受するためにあえて「繰上返済をしない」という選択肢もあるかもしれません。

また返すときは余裕があるように思えても、実はその先家計的に支出が増える時期があったりなど、ライフプランニングに影響を与えることも考えられます。資金計画は本来借りる時だけでなく、返すときのことまでも考えることが、一番賢い資産運用なのかもしれませんね。

あなたの資金計画は、繰上返済のことも考慮していますか?

宮田明典

P.S

同じく借り換えも諸費用は多少かかるものの、内容によっては割りの良い投資になります。

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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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