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不動産業界のビッグニュース

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

先週の金曜日、とあるビッグニュースが飛び込んできました。

寝耳に水というか、かなり不動産業界はざわついたのではないでしょうか。

そのニュースというのが、「日本郵政が野村不動産ホールディングス」を買収するというもの。

野村不動産といえば、マンションブランド「プラウド」シリーズで有名で、業界6位の会社です。

その会社を日本郵政が買収するというのだから驚きです。

野村不動産はもともと野村證券の不動産部門として立ち上がった会社ですが、本業と相乗効果の少ない野村不動産の保有株式の行方は長年注目されていました。

世間的な印象として、もともとマンションの「プラウド」のみっていうイメージの会社でした。

しかし最近ではオフィス系などの商業系ビルであったり、東京の浜松町の再開発に社運を掛け乗り出すという計画もあり、財閥系に並ぶディベロッパーを目指していたように感じます。

そして買収する側の日本郵政といえば、最近海外でのM&Aに失敗し、何千億円という減損を出したばかりでした。

日本郵政は国内の郵便事業や金融事業に並ぶ収益の柱をつくることが急務とされていて、そこに白羽の矢が立ったのが不動産ということでしょう。

日本郵政グループは全国に総額2兆円とも言われる不動産を保有していて、その活用が課題でした。

最近名古屋駅間に出来た「KITTE 名古屋」もその一環です。

日本郵政からしてみれば、こうした遊休不動産を活用するため、野村不動産のノウハウが欲しかったのだと思います。

一方野村不動産にとっても、日本全国の一等地に不動産を所有する日本郵政は魅力的に映ったのかもしれません。

しかも買収されるということは、非上場となるので投資家の短期的な意見に左右されず、大型案件をじっくり開発できるというメリットもあるかもしれません。

ただし、東京の新築マンションは過剰感が出ていて、高値掴みにならなければいいですが。

僕の感覚でいえば買収でなくても、資本提携とか合弁会社をつくるとか、それくらいでもいいような気がしないでもないです。

あと気になるのが野村不動産という社名ですよね。

さすがに野村グループではなくなるので、野村の名前はなくなるのでしょうか?

プラウドのブランドはそのまま続けていくのでしょうか。

何にせよ、ここ最近で一番びっくりしたニュースでした。

宮田明典

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