オフィスのデスクより、
住宅ローンの元本を減らすことで、積極的に取り入れたい繰上返済。
特に期間短縮型のものは効果も高く、知っててやる人とやらない人で、総額何百万という差が出たりするので、使わない手はないでしょう。
しかし、物事には何でもやり過ぎは毒になってしまうことがあります。
今回は繰上返済をし過ぎると毒になってしまうケースについて考えてみたいと思います。
①予備費まで繰上返済に回す
生活をするうえで突発的に発生する費用、例えば病気やケガで働けなくなったり、転職をしたり。
人生何が起こるか分からないので、何かあった時のための予備費という資金が必要になります。
大体目安として3ヵ月から半年くらいは手元に置いておきたいところです。
しかし、こういった資金まで返済に回してしまうと、いざ何か発生した時に首が回らなくなってしまいす。
繰上返済は余裕資金で、が原則です
②貯金に色がついていない
貯金に色をつけるというのは、目的ごとに分けるということです。
例えば貯金の中でも教育資金や車の買い替え費用など、目的別に分けておくことが必要な貯金もあります。
これを考えずに余裕資金を全部繰上返済に回してしまうと、結局割高なローンを組むことになって本末転倒になりかねません。
貯金にはしっかり色をつけておきましょう。
③固定金利選択型
固定金利選択型というのは全期間固定金利というものではなく、例えば3年固定と10年固定といった類のものです。
最近では全期間固定で組む方が増えているのであまりありませんが、固定期間の金利も安く、期間後も固定金利と変動金利が選べるので、低金利時代が続けばかなり安く済むタイプです。
この固定金利選択型で、金利が期間後に上がった場合、何も考えずに期間短縮型の繰上返済を繰り返すと、返済額がドンと上がってしまうリスクがあります。
こういった商品の場合は市況の見極めが重要になります。
また固定期間中は繰上返済手数料を高めに設定しているので、内容を確認すること必要です。
④住宅ローン控除
住宅ローン減税は、最初の10年間、年末の時の残高に応じて支払った税金が戻ってくる制度です。
繰上返済をすると残高が減るので、戻ってくる住宅ローン控除も減ります。
そしてもともと短く借りていた人が期間短縮型を選んでしまうと、そもそも住宅ローン控除の条件である、借入期間が10年以上というものを満たさなくなる可能性もあります。
レアケースですが注意が必要です。
このように、便利で将来のリスクを減らしてくれる繰上返済ですが、やり過ぎは少し考え物という例です。
最近では預金残高に応じて金利が0%とするようなサービスのある住宅ローンも存在するので、長期のマネープランについては事前にファイナンシャルプランニングをしておくことをお勧めします。
宮田明典
P.S
ファイナンシャルプランニングはお金の戦略とも呼ばれ、人生の3大支出である、教育支出や老後支出を算出したうえで住宅の予算を設定し、どのような返済をしていくかという計画を立てます。
住宅支出を間違えると、他の支出に大きな影響を及ぼすことから、当社ではファイナンシャルプランニングをお勧めしております。
当社でもサービスをしており、どなたでも無料で受けていただくことが出来ます。
評判の良いサービスですので、住宅を探しだす前に受けておいてくださいね。
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