オフィスのデスクより、
マンションを探している人にとって、良く見かける項目に「修繕積立金」というものがあります。管理費と並んでマンションにかかる独特の費用になります。
修繕をするために積み立てておくお金というのは、漢字を見ていれば分かると思いますが、修繕積立金はマンションの健全性を見るうえで最も重要なポイントです。
そこでここでは、修繕積立金に対する正しい知識をお伝えします。一般的に勘違いされていることもあるので、ぜひ正しい知識を押さえて、失敗しないマンション選びができるようになりましょう。
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修繕積立金とは?
そもそも修繕積立金とはどんな費用なのでしょうか?
修繕積立金は、所有者から強制的にお金を徴収し、マンションの修繕維持費に使われます。
管理費は日々の管理業務に関する費用に充てられますが、修繕積立金はマンションの資産価値に直結します。
つまり適正な修繕維持活動をするために修繕積立金は非常に重要で、この運営によってマンションの資産に影響があると考えられます。
これからは修繕積立金が不足するマンションがたくさん出てくる
今はまだそこまで問題が表面化していませんが、実は将来的に修繕積立金が不足するであろうマンションがたくさん出てきます。
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割合も全体の半分近くと、かなり深刻な状況です。この見極めをしっかりしておかないと、遠くない将来、マンションの資産維持活動に支障が出たり、所有者の負担が重くなるなどの弊害が出てきます。
修繕積立金は高い方がいいのか?
たまに営業をしていて聞かれることがあるのですが、修繕積立金が高い方が管理状態がいいと感じている方がいらっしゃいます。
結論からいうとそんなことはありません。
もちろん、月々の積立金が安すぎて不足しているようなマンションよりはいいと思いますが、安くても優良なマンションはいくらでもあります。
マンションごとに判断していくことが大切になります。
管理組合が管理会社の言いなりになっていないか?
管理会社はあくまで管理組合(所有者の集まり)から委託を受けただけの会社で、基本言われたことをするだけの会社です。
管理組合が管理に興味をもってしっかり運営されていればいいのですが、管理組合が管理に興味を持たず、管理会社の言いなりになっていると危険信号です。
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このあたりの見極めはマンションを探すうえで非常に大切です。かといって一般の方が見極めるのも非常にハードルが高いので、ぜひあなたの利益を考えてくれる担当者を見つけることが大切です。
この調査自体、分かっていない業者もいますし、売りたいがために都合の良い解釈を伝えてくる業者もいるので、注意するようにしましょう。
宮田明典