住宅ローン

自己資金なしで家は購入できるか?

2018年11月23日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

家を買ううえで資金計画のうちの一つに自己資金をどれくらい用意するかというものがあります。

人によって様々ですが、中には「自己資金はあまり出さずに」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

極端な話、「自己資金なし」で住宅を購入することも出来ます。

ただし「自己資金なし」の住宅購入における注意点もあるので、今日はそのことを中心にお話をしていきたいと思います。

住宅購入にかかる費用

住宅購入にかかる費用は物件価格だけでなく、さまざまな諸費用がかかってきます。

仲介手数料や登記費用、火災保険料や住宅ローン費用など、物件価格に対して8%前後の諸費用がかかります。

一般的に物件価格分は住宅ローンで賄って、諸費用分は自己資金で充てるという方は多くいらっしゃいます。

しかし、ここでいう自己資金なしというのは、諸費用も住宅ローンで借りる、俗に言う「オーバーローン」のことです。

自己資金なしでも住宅は購入できる

例えば転職から間もなくて手元に現金を置いておきたいというニーズもあるかもしれません。

あまり貯金をしてこなかったけれども家を買うニーズが出てきたという方もいるかもしれません。

いずれにせよ、自己資金がなくても住宅を購入することはできます。

しかし、自己資金がなくても買えるからといって、すぐに物件探しを始める前に知っておいてほしい注意点についてお伝えします。

金利が高くなり、毎月の負担が増える

まずオーバーローンを組むときに気を付けたいのは、諸費用分まで借りようとすると、諸費用部分の借り入れ金利が高くなる金融機関が多くあります。

つまり、物件価格と諸費用を計算して、通常の住宅ローンだけの金利で計算をしていると、実際に支払いが始まった時に想定よりも月々の支払が多くなり、家計を圧迫してしまうことも考えられます。

中には金利が変わらない金融機関もありますが、審査の基準が厳しくなります。

つまり勤務先が公共団体や一部上場企業であったり、年収が高い方は諸費用部分の金利も変わらず借り入れることも可能です。

そういった状況でなければ、オーバーローンを組む場合は金利が高くなることを覚悟しなければいけません。

またローンの本数が複数になることもあり、その分諸費用がかかるため、全体の諸費用が高くなることもあります。

そのほかにも借入額が増えるということは、抵当権設定登記にかかる税金も高くなるので、全体的な費用も増加します。

繰上返済を活用するなどの工夫が欠かせない

オーバーローンを組むということは、結果的に家計を圧迫する原因にもなりかねないので、もし金利が高い諸費用ローンなども組むのであれば、計画的に貯金をして繰上返済を活用していく必要があります。

あえて安全策をとって手元に現金を残す場合はともかく、とりあえず住宅を購入したいけど貯金がない!という場合は、オーバーローンが家計に与える負担についても考えるようにしてください。

出来れば自己資金を出したくないときでも、諸費用分くらいは用意できた方が、住宅ローン選びにも幅が出来ていいのではないでしょうか?

自己資金なしで家を購入仕様としている方は、ぜひ気を付けるようにしてくださいね。

宮田明典

P.S

昨日11月22日は、弊社の会社設立日でした。今年でありがたいことに6回目の設立日を迎えることが出来ました。

ちょうど決済引渡しがあったのですが、笑顔が絶えない印象的な決済でした。

色んな方の新しい門出に立ち会うことができるこの仕事の面白さを感じながら、これからもより良いサービスを提供できるよう精進していく思いを新たに、また日々がんばっていきたいと思います。

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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