インスペクション

インスペクションっておいしいの?

2016年10月14日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

今週の日曜日は、不動産業界では有名な宅建取引士の試験日です。この試験日は毎年、10月の第3日曜日と決まっています。

今年は当社からは2人がこの試験に挑戦します。二人とも学校に通ったり、仕事以外の時間はすべて勉強時間に回したりと、かなり気合が入っているので何とか受かってほしいと、親ごころに近い感覚で応援しています。

そもそもこの宅建取引士とはどんな資格なのでしょうか?まずその歴史は1958年までに遡ります。当初は今のような名称では無く、「宅地建物取引員」という名称でした。

それが1965年の法改正により、「宅地建物取引主任者」という名称に変わりました。この名前が長く続き、2015年からは「宅地建物取引士」になりました。

税理士や司法書士などに並ぶ「士」業への格上げとなったことにより、最近では難関度も上がったようです。

ここ最近になって法改正が続いており、今年も改正になった点があります。それが「インスペクションの確認制度」です。

インスペクションとは?

インスペクションっておいしいの?なんて、住宅のことをしっかり勉強しているあなたは流石に言わないと思いますが、知らない人のために簡単に説明します。

インスペクションとは住宅の健康診断のようなもので、その住宅に目に見えない隠れた欠点がないかどうかを確認する制度になります。

たとえば耐震性はどうなのか、雨漏りは無いか、シロアリは大丈夫か、設備配管などの腐食は無いか、など様々な項目を資格者が検査をしていきます。

普通に物件を内覧していて、なかなか見ているだけでは分からない部分をプロにしっかり見てもらおうといものです。

目視で検査する一次検査と、機械などを使ってより詳しくする二次検査があります。本当に健康診断みたいですね。

そしてその調査結果を依頼者に報告するものです。

なぜインスペクションが必要なのか?

インスペクションをすることによって住宅の問題の有無や、その箇所などが明確になるので、あとからこんなはずではなかったという失敗を減らすことができます。

もし問題があればリフォームを検討したり、その分の費用を交渉の材料にするなど、実態にあった売買が可能になり、中古住宅の取引に安心感をもたらしてくれる制度です。

あなたももし気に入った中古住宅があって購入したいと思った時に、どんな欠陥があるか住んでみないと分からない状況と、事前に問題点がはっきりしているときと、どちらが購入しやすいですが?もちろん、答えは事前に問題点がはっきりしているときだと思います。

インスペクションの何が義務付けられたの?

今回の法改正により、インスペクションの案内を事前に行い、その実行の有無の意思の確認を行うことが義務付けられます。そしてその結果を重要事項の説明に盛り込み、売買契約時に建物の現況を売主と買主で確認するというものです。

やらなければいけないのではなく、やりますか?やらなくてもいいですか?を確認することを義務づけたものです。

強制力はないですが、きっかけになるので大きな期待が持てます。

いつから施行されるの?

施工されたれてから2年間以内となります。今の時点でまだ半年ほどしかたっていませんので、まだ少し時間はかかりそうです。

しかし、法律の改正とか施工とかの前にインスペクションは多くのメリットがあるので必要なことです。少しでも不安を感じることがあるのであれば、インスペクションを行うことをお勧めします。

あなたも中古住宅を探すときは、頭の片隅に出もいいのでこのインスペクションのことを覚えておいてくださいね。

宮田明典

P.S

実は私ごとで恐縮ですが、来週の水曜日から一週間、海外挙式のためお休みをいただきます。その間のブログは少しお休みをいただきますが、帰ったきたらまたお会いしましょう。

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
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多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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