住宅ローン

変動金利と固定金利、得なのはどっち?

2019年2月9日

宮田明典(ハウスクローバー株式会社)

宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー。
ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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オフィスのデスクより、

住宅を購入する時に、ほとんどの方がお世話になる住宅ローン。話が具体的になってくると、かなりの割合で聞かれるこの質問。「変動金利と固定金利」はどっちがいいですか?

確かに迷いますよね。今日はそんな住宅ローンの変動金利と固定金利でどちらがいいのか、それぞれの考え方やメリット・デメリットについてご説明します。

固定金利・変動金利は状況によって変わる

まずどちらがいいかというのは、その時の金利情勢がどのような状況かによって変わります。一般的なセオリーとして、金利の上昇局面では「固定金利」、下降局面では「変動金利」が有利とされています。

今の状況は世界的に見ても金利は上昇傾向にあります。日本は日銀による量的緩和のおかげで、世界的に見ても金利は低いですが、それでも緩やかにではありますが、上昇しています。

この状況を踏まえると、セオリー通りにいけば、今は固定金利を選択する方が有利に働く可能性が高いといえます。

貸し手と借り手のリスク

「固定金利は貸し手がリスクを負い、変動金利は借り手がリスクを負う」という言葉が金利のリスクを表現するものとしてあります。

この場合のリスクは「危険」といった意味ではなく、「何が起こるか分からないこと」をリスクといいます。変動金利の場合、金利が下がれば借り手は得をします。逆に金利が上昇すれば、その分を負担するので得をします。どう転ぶか分からないので、「リスクがある」という表現をします。

逆に固定金利の場合、金利が上がったところで支払いの金額は変わることがありません。この場合は貸し手が損をしているので、借り手は得しているとも言えます。逆に金利が下がれば、余分に金利を払っていることになるので、借り手からすると損になります。

長期で物件保有を考えるなら固定金利

他にも住宅を購入して、どれくらいそこに住むかの想定によってもどちらが良いかも変わってきます。今現時点の情勢で、とりあえず当面住み替える予定のない方からしてみれば、固定金利の方が良いように感じます。

またファイナンシャルプランナーの観点から言っても、住宅費用にかかる金額がずっと一定ですので、何よりも計算しやすいです。ずっと住居費用を一定にしてプランニングすることが出来るので、ライフプランニングにより正確性も加味することが出来るからです。

短期で住み替えを考えるのなら変動金利もアリ

逆に10年とか15年くらいで住み替えを考えて購入するのであれば、変動金利や固定期間付き金利なども選択肢としても良いと思います。短期での住み替えを予定するのであれば、長期的な視点よりも、出来るだけ残債額を減らしておくことの方が有利に働くこともあるからです。

ただし、変動金利については特有の仕組みがあり、気をつけておかなければいけないポイントが多くあります。その上で、変動金利を戦略的に選ぶのであれば、それはそれで良いのかなと思います。

あなたも今後の住みかえの予定や、自分の性格がどっちに向くかも考えながら判断するようにしてくださいね。

宮田明典

P.S

変動金利の仕組みについて、より詳しく知りたい方は以下の記事も参照にしてください。

⇒ 住宅ローンの変動金利で気を付けること

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ハウスクローバー株式会社の創業者兼CEO。
また同時に業界歴15年以上の現役不動産エージェント。
相談は全国から毎年300組以上、実際の売買もサポートするエキスパート。
多くの人から受ける相談内容と不動産業界の現状にギャップを感じ、住宅購入に必要なサービスと優良な不動産エージェントのネットワークを構築したプラットフォーム「HOUSECLOUVER」を企画運営。 自身が情報を発信しているYoutubeやブログは多くの住宅購入者にとって欠かせないバイブルとなっている。

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