オフィスのデスクより、
11月9日。世界中が騒然としたあの日。僕はちょうどその時、東京で研修中でした。
ただ少し落ち着かなくスマートフォンのニュースを何度も何度も更新していました。
そう、その日はアメリカの大統領選挙の開票日。大方の予想を裏切り、時間が経つにつれトランプ優勢に。
僕だけでなく他の受講者も落ち着かない様子でスマートフォンを何度も更新していました。
まさかと思いましたが、結果は終わってみればトランプ大統領の誕生でした。
従前の予想では、トランプが大統領になれば円高・株安と日本にとっては頭の痛い予想でしたが、こちらも大方の予想を裏切り株高・円安。
なんなんだ、という感じですが、このトランプ大統領の影響は徐々に日本の住宅にも出てきたかもしれません。
実はこのトランプ大統領の掲げるインフラ投資や減税といった拡張的な財政政策は、一般的にインフレ傾向になります。
市場ではこのことを先に予測し、アメリカの長期金利が上昇しました。
それに世界が影響を受け始めています。
そしてこの日本においても長期金利が上昇し、これまではマイナス金利だったのがプラスに浮上しました。
ちなみに長期金利と住宅ローン金利の関係は以下のようになります。
長期金利 ⇒ 固定金利と連動
短期金利 ⇒ 変動金利と連動
ですから、長期金利が上昇するということは、住宅ローンの固定金利が上昇するということになります。
その影響が出たなと感じたのが、12月のフラット35の金利。
フラット35の12月金利は以下の通り()内は前月比
返済期間 21年以上35年以下
融資率9割以下 金利1.1%~(+0.17%)
融資率9割超 金利1.54%~(+0.13%)
返済期間 20年以下
融資率9割以下 金利1.03%~(+0.1%)
融資率9割超 金利1.47%~(+0.1%)
まだ大統領にも就任していないので、何とも言えないところですが、トランプ大統領が従前通りの財政政策を推進すれば、この傾向はより進むと考えております。
0.1%上がるだけでも、購入できる予算に影響がそれなりに出てきます。
8月頃から住宅ローンについては底を打ったかもと以前から言っていましたが、本音は上がってほしくないですよね。
あなたも住宅購入をお考えなら、少し住宅ローンの金利のトレンドは見ておいた方がいいかもしれないですね。
宮田明典