自宅の書斎より
今日はあまり住宅に関係ない話になってしまいますが、先週の金曜日に起こった、ある一部上場企業が起こしたあるニュースに注目しております。
そのニュースが何かというと、DeNA社のキュレ-ションメディアサイトの記事の著作権問題。
僕もブログやホームページのコンテンツなんかを書いたりするので、今回の出来事は色々と思うことがあります。
今回の出来事はプロアマ問わず、記事を書いたりする人にはとても関心が高い出来事なんじゃないかなと。
キュレ-ションとは、あまりなじみのない言葉かもしれませんが、まとめサイトって言われているものです。
DeNAでは、あるジャンルに特化したまとめサイトを多数運営していました。
有名なところだと、女子ファッション系のまとめサイト「Merry」や、インテリア系のまとめサイト「iemo」があります。
どちらもかなり有名なので、あなたもご存知かもしれませんね。
今回のことの発端は医療・健康系のまとめサイト「WEQL」の記事が医療的根拠をえないまま掲載されていたことでした。
そしてこれを皮切りにすべてのサイトの記事で大量の無断転用などが見つかり、結局10サイトがすべて閉鎖に追い込まれるという異常事態になりました。
唯一生き残った「Merry」においても、9割以上が不適切とされ削除されています。
ちなみに「Merry」と「iemo」はそれぞれDeNA社が2014年に買収した企業です。
「iemo」の創業者である村田マリさんは僕もとあるセミナーでお会いしたことがあります。
村田マリさんは買収された後、DeNA社の執行役員としてキュレ-ションメディアの陣頭指揮をとっていたはずです。
ものすごいやり手な感じがする方でした。たしかご本人はシンガポールに在住していたと記憶しております。
今ごろどうしてるんでしょうか。
キュレ-ションメディアのビジネスモデルは記事の本数をとにかく多く作り、検索エンジンで上位に表示されるようにしてアクセスを集めて、広告費収入を稼ぐというものでした。
今回の問題は収益を急ぐあまり、無断転用や根拠の確認が疎かになることが日常化してしまったことにあります。
しかも会社としてそれを推奨していたとのこと。
これだけ著作権問題がクローズアップされている現代の流れに逆行するような行為です。
個人ならともかく(それもいけませんが)、球団をもつような上場企業がこのような記事を自らの広告収入を増やすために大量生産してしまったことは批判されて当然ですし、あってはならない行為です。
しかし、問題の本質はそういった質が低かったり間違った情報が平然と検索エンジンの上位に表示されていることです。
今回の問題の発端になった「WEQL」を例に取れば、間違った情報だったにもかかわらずある病気名を検索した時、すべてこの「WEQL」かアフィリエイトサイト(広告収入目的のサイト)だったそうです。
つまり、あなたが検索してみている記事が間違っているかもしれませんよ、ということなんです。
すべてが間違っているわけでは無いですが、見る人もそれを見分ける力が必要な時代になっているということかもしれません。
中身に信頼性がなくても、SEOと呼ばれる検索エンジン対策が出来ていれば上位表示できちゃうんですよね。
今回の事件は、ネットの情報がいかにいい加減なものが多いかということを知らせるきっかけになったのではないでしょうか?
そうはいっても、なかなか見分けるのは難しいという声も多々ありそうなので、一つ簡単なポイントを。
まずその記事は誰が書いたのか?を見ることです。
明らかに広告収入目的のサイトの場合、そもそも誰が運営しているかも書いていなかったり、医療目的なのに明らかに素人が書いているとか。
この辺を見るだけでもある程度は選別できると思います。
ちなみにこのブログや当社のサイトは、不動産業界歴10年の私が事実や経験に基づいて書いてあることなので安心してください。
そして僕の場合は広告収入が目的ではなくて、住宅に関する役立つ記事をお伝えすることです。がっつり役立つ系の時もあれば、単なる日記のような時もありますけど。
そんな僕のブログをいつも読んでいただいてありがとうございます。
たまにお会いした時にブログ読んでますって言われるとすごく嬉しいです。
今後もあなたの少しでもお役に立てていただけるような情報をお届けできるようにがんばります。
宮田明典